ここ1ヶ月ほど、アラハン(100歳前後)の人たちの本を読んでまとめている。今までのリストに追加した人は以下の人たち。
蟹江ぎん108歳。http://k-hisatune.hatenablog.com/entry/2019/07/20/000000
大西良慶107歳。http://k-hisatune.hatenablog.com/entry/2019/07/28/000000
近藤康男106歳。http://k-hisatune.hatenablog.com/entry/2019/08/13/000000
中川牧三105歳。http://k-hisatune.hatenablog.com/entry/2019/08/07/000000
塩谷信男105歳。http://k-hisatune.hatenablog.com/entry/2019/08/09/000000
小林ハル105歳。http://k-hisatune.hatenablog.com/entry/2019/08/17/000000
大野一男103歳。http://k-hisatune.hatenablog.com/entry/2019/08/12/000000
橋本武101歳。 http://k-hisatune.hatenablog.com/entry/2019/07/25/000000
残りは3人。
東久邇宮稔彦王102歳。
岡野喜太郎100歳。
私の履歴書〈第5集〉 (1958年) 石毛郁治 三船久蔵 岡野喜太郎 武者小路実篤 木村義雄 安井誠一郎 杉山元治郎 芳沢謙吉
- 作者: 日本経済新聞社
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1958
- メディア: ?
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芹沢光治良96歳。
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ジム:2.2キロ、20分。ストレッチの指導を30分受ける。
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「名言との対話」宇津徳治「関東大震災の様なタイプの地震が、東京で考えられる唯一のものではない。いろいろなものが起こり得る」
宇津 徳治(うつ とくじ、1928年4月13日 - 2004年8月18日)は、日本の地震学者。
1951年、東京大学理学部地球物理学科を卒業、中央気象台(現気象庁)技官。1962年、東京大学 理学博士。「余震の発生に関する統計的研究 」。1964年、気象庁長官賞を受賞、北海道大学理学部助教授。1972年、名古屋大学理学部教授、地震予知観測センター長。1977年、東京大学地震研究所教授。1985年8月~1988年3月、東京大学地震研究所長及び評議員。1989年、定年退官、東京大学名誉教授。
東大退官後も13年に渡り文部省統計数理研究所客員教授および外来研究員。1993年、「日本周辺の地震活動と地下構造に対する研究」で藤原賞(藤原科学財団)を受賞、紫綬褒章を受章。1996年、第43回交通文化賞を受賞。2000年、勲二等瑞宝章を受章。2004年8月18日、76歳にて死去。
日本地震学会委員長(現在の会長)を2度、日本学術会議地球物理学研究連絡委員会委員、同地震学研究連絡委員会委員、測地学審議会委員(文部省)、学術審議会専門委員(文部省)、国立防災科学技術センター運営委員(科学技術庁)、地震予知連絡会委員(建設省国土地理院)、同特定部会部会長、地震防災対策強化地域判定会委員(気象庁)、気象庁震度観測検討委員会委員等を務める。
統計地震学における権威として知られる。地震の規模と頻度の関係を示すb値などの研究に長け、b値最尤推定法などが有名である。また余震の研究でも知られ、改良大森公式を提唱した。歴史地震の研究も有名で、後述の「世界の被害地震の表」は今なお多くの専門家に用いられている。このほかに、プレートテクトニクス理論確立以前のマントル構造の研究や地震空白域の研究などでも知られる。地震学一般の知識を整理することにも熱心で、「地震学用語集」は後の多くの研究者にも活用された。
以上はウィキペディアの記述であるが、まさに「地震」一筋の研究者だった。1977年初版の『地震学』は21世紀に入っても多くの学生に愛読されている。1984年の第2版を読むと、「地震学は地震とそれに関連する現象を研究する学問であるが、大別して、地震の発生に関連する問題と、地震波の伝搬、地球内部構造に関連する問題になる。前者の研究には後者の知識が不可欠であるし、さらにこれらの基礎として、地震動の測定や弾性の理論などがある。本書は以上の比較的狭い意味での地震学について、基礎的な知識を記述したものである。地震学あるいは固体地球物理学を専攻しようとする学生諸君の入門書となることを第一の目的としているが、隣接する分野の研究者の方々、あるいは官庁や企業で地震に関連する業務に携わっている方々などにも参考に供して頂けるものと思う」と述べている。地震概説。地震計と地震観測。弾性波動。地震波による地球内部構造の研究。地震動の強さと地震の大きさ。地震の空間的分布―世界各地の地震活動。地震の群と時間的分布・地震活動のパターン。地震に関連する地殻変動。岩石の破壊とすべり。地震発生のメカニズム。地震に伴う自然現象。地震の予知。以上が詳細に書かれている。巻末の「地震索引」では、紀元416年の弁恭天皇の河内地震、684年の天武天皇の南海道地震から始まって、明治、大正、昭和の日本およびその周辺の地震を並べている。最後は1983年の三宅島地震だ。
「地震の予知」の章をみると、「的中率と予知率は相反的な関係にある」とその難しさを言っている。1975年の中国遼寧省の海域地震は長期予知、中期予知、直前予知がほぼ成功し、人命の損失を大幅に軽減した最初の大地震だった、ことを指摘している。
宇津徳治作成の「世界の被害地震の表」をウェブ上で検索できるようにしたプログラムが利用されている。これは、紀元前3000年から最近までの10,000個以上の世界の被害地震を様々な条件で検索できるもの。世界で最も網羅性を持った地震のリストのひとつであり、日本の気象庁をはじめとする公的機関からの利用も多い。
『地震学』において、東京は江戸開府以降のおもな被害地震の発生年を表にしており、1615年から1924年までの約300年間で実に27回を数えており、「かなりの頻度で強震または烈震に見舞われている」としている。 冒頭の格言は、1988(昭和63)年5月に参考人として出席した国会災害対策特別委員会での発言である。油断はならない。