京都で大学時代の先輩夫妻と会食(ガーデンオリエンタル)

京都で大学の探検部の先輩夫妻と夕食を摂った。


知り合ったのはこの藤原勝紀さんが九大の大学院生だった頃だから40年も前だ。藤原さんは臨床心理の専門家で教授になったが50代の初めに心理学の分野では最先端を走っている京大教育学部心理学科の教授に転出した。最近まで大学院の研究科長をやっておられたが、ここは文化庁長官だった河合隼雄先生がいたところだ。

学生時代にはこの藤原さんの自宅にうかがって食事をよくご馳走になった。そのとき目をかけていただいた奥様も、今回ご一緒できた。藤原さんは白髪になったが、奥様は昔とちっとも変わらない。


ガーデンオリエンタルというレストランを予約したのだが、ここは竹内栖鳳(第一回の文化勲章横山大観と同時に受章した画家)の自宅をレストランとしたもので、いまや関西ではもっとも行きたい店のランキングで一位と日経新聞が報じていた。昔の広い日本家屋の雰囲気の中でテーブルと椅子で洋食を楽しむのは実に素敵である。庭に点在する別棟や離れなどもこのレストランの一部となっていて、結婚式場の披露宴場として人気が高い。このガーデンオリエンタルと鴨川に面したリバーオリエンタルは野田一夫先生の三男の豊さんがやっている。


教育や心理を専門にして臨床心理士試験では重要な役割を果たす藤原さんは、私がここ2年ほどやっている人物に焦点をあてた旅の話には興味を持ってもらった。人物の研究は専門の縦割りを払拭する総合的な分野だともおっしゃって励ましてもらった。今回訪ねた記念館は奥様もほとんど既に訪問していて3人で話が弾んだ。藤原さんがかかわってい文部科学省のプロジェクトの研究会でも話をして欲しいとの要請もあったが、実現したら京都でまた楽しい時間を持てるかもしれない。


藤原さんとは福岡での学生時代、東京でのビジネスマン時代、そして仙台時代と数年おきにつかず離れず会ってきたので、互いの様子もよくわかっている。これほど長い人間関係も珍しい。6歳ほどあった歳の差もいまやあまり感じることもなく、友人的な付き合いになってきた。