夏休み前の最後を飾る忙しい一日

夏休み前の最後を飾る忙しい一日だった。

まず、10時に新宿のサザンタワーホテルのラウンジで東洋経済新報社の単行本の取材チームと合流。「本を応援する『Chabo!』著者の会による本のガイドブック企画があり、その取材である。印税はすべてNGOのJENに寄付ということになる。勝間和代神田昌典小宮一慶、酒井穣、高野登、竹川美奈子久恒啓一、山口一男、和田裕美小飼弾という10人のメンバーによる、ガイドブック企画だ。それぞれ担当ジャンルもあり、私は「発想・企画・図解」が割り当てられた。また専門分野以外にも推薦本を10冊ほど用意。読書法、本にまつわるエッセイなども盛り込まれる。この数日間、手元にある本の中から選び出すのに少し時間を食ったが、なかなか楽しい作業でもあった。インタビューは編集者、ライター、カメラマンの3人で、私の用意したメモを見ながら答えていく。特に30歳前後の団塊ジュニアが対象とする中心世代だが、この年代は本をよく買うそうで、何を買ったらいいか、その指針が欲しいそうだ。いい本に仕上がって若い読者向けに役に立ついいガイドブックができるといいなあ。11月刊行予定。

11時半過ぎには、「宝島」の取材。「時間」をテーマとしたムック本をつくるそうで、「「通勤電車『超』活用法」(三笠書房)を書いた私に白羽の矢がたったとのこと。1時間ほど26才という若い男性編集者からに質問に自由に答えていく。この編集者のように取材という仕事で多くの人に会えるのはいいなあと改めて感じた。自分が成長するにはいい仕事だ、といつの間にか励ます役割になってしまった。工人舎の5万円パソコン、大型のタイムシステムの手帳、iPod touchなど小物の撮影もあった。こちらは9月初旬に発売。

13時には関東に住んでいる私を含めた3人の兄弟で食事の予定があり、横浜の弟、千葉の妹と会う。お互い配偶者を持ってからはいろいろな組み合わせで会うことはあったが、3人だけで会うことは初めてかなあ、と私がいうと妹がドイツに赴任する時にそういうことがあったそうだ。それも10数年前になる。食事の後、京王線で私の住む街まで来てもらい、自宅にも寄ってもらう。来週上京する母を交えて9月初めに三夫婦で食事会をすることを約束して別れた。

私は17時から多摩大で打ち合わせが予定されていたので、帰る弟と一緒にタクシーで大学へ。事務局、学生とやっているあるプロジェクトの打ち合わせだが、数ヶ月経ってようやく全体像が出来てきて、今後の進め方の問題点がみえてきた。少し夏休みの間に動く必要がある。

18時半からはNPO知研の八木さん、秋田さん、そして近藤さんと駅前の飲み屋で打ち合わせの後、飲みながら歓談。店に入っていったら、そこで働く若い女性から「久恒先生!」と声をかけられる。宮城大学の卒業生だという。東京に来たことは知っていたらしい。奇遇である。気分のいい店だったので、今度は学生たちと一緒に来ることにしよう。そして21時過ぎに終了。

自宅に戻ると、オリンピックの野球をやっていた。星野ジャパンはキューバに力負け。実力が足りないという印象の試合だった。