本日のリレー講座は、教育評論家の尾木直樹さんの「変われるか?日本の教育」。
昨年もこのリレー講座に見えて感銘を与える話をしていただいた。著書は180冊。
- 政権交代で日本の教育が変わる可能性が出てきた。高校の無償化など民主党政権の教育に関する施策に期待している。
- 今まで掲示板などで「子供を大切にしよう」というメッセージを出すと、ものすごい勢いでたたかれていたが、9月以降まったく批判されなくなったのは不思議だ。
- 日本の自殺者の数はずっと増えてきたが、9月以降変化がある。9月300人減、10月300人減。まだわからないが政権交代で希望が出てきたからかも知れない。
- 自殺者の中で子供については、2007年886人、2008年972人と増えている。
- 小中高校生の暴力事件は年間6万件と増えており、特に小中学生は3年で7割増となるなど急上昇している。生徒間の暴力が急激に増えている。
- 親の雇用不安で子供にあたる、詰め込み教育の復活、競争至上原理(学力テストなど)で、子供達は我慢が続いている。
- その我慢が、ちょっとしたひとことで爆発する(地雷型)。我慢が足りないのではない。生徒は我慢しすぎているのだ。
- 出来ない子は差別されている。学力テストは失敗。
- 生徒指導は、従来のカウンセリンッグマインド方式から、ゼロトレランス方式に変わっている。寛容さがなくなり、機械的なペナルティ方式。
- 民主党の「子供は社会の宝」とうメッセージに期待している。
- OECDは、知識基盤社会・多文化共生主社会・リスク格差社会・成熟した市民社会と言っている。
- 日本の文部省は、このうち知識基盤社会の部分のみを強調しているのは問題だ。世界認識が重要。世界はアメリカのみではない。
- 学ぶことは問題解決力を身につけること。
- 教育は、国家のライフラインだ。最初に予算を確保すべきものだ。子供と親にとってはセイフティ・ネットだ。人生前半期の社会保障。
- 大学生の「便所飯」。学生食堂で一人で食べていると「友達もいない奴」と思われる。一人でいることの恐怖感がらい、いつも群れている。居場所が必要。
- 丁寧に、学生と寄り添う。
- 民主党政権で教育が変わる可能性がでてきた。声を上げよう。
- プロセスが大事だ。日本の民主主義を一歩一歩築いていこう。
前回も感じたが、具体的な教育現場の事情に精通しており、統計数字も押さえているので、説得力がある。
今日は、いつもの前方の席ではなく、一番後ろの席から聴いたのだが、メモも取りやすいし、見晴らしがよくよかった。私のゼミ生は4人が聴いていた。
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午前中。学長室ミーティング、ホームページ打ち合わせ会議。
午後。総研と打ち合わせ、リレー講座、ゼミ、インターゼミ関係の打ち合わせ等、インターゼミ東鳴子チーム、、。