インターゼミ(社会工学研究会)の論文提出日−「熱意と能力に自信」

京橋のブリジストン美術館で開催中の「安井曾太郎肖像画」展を見に行く。

この美術館はブリジストンの創業者・石橋正二郎が1952年に設立した西洋美術、日本近代美術を中心とした私立美術館で、財団法人石橋財団が運営している。
ブリヂストンの創業者である実業家石橋正二郎の収集した美術品を展示するため、京橋のブリヂストンビル内に開館した。石橋正二郎は昭和のはじめ頃から日本の近代絵画の収集を始め、西洋美術の収集に本格的に乗り出したのは第二次大戦後である。石橋は、戦前にすでに日本にもたらされていた西洋美術のコレクションを、戦後まとまった形で入手し、美術館開館までのわずか数年間に日本有数の西洋美術コレクションを形成している。

この石橋正二郎は政治家・鳩山一郎を支援し、一方で美術品の蒐集にもあたった。現世を司る「政治」と永遠の美を見つめる「美術」、この二つが財をなした実業家の金の使い道である。
ブリジストン美術館のコレクションは素晴らしい。きょうはこの美術館と深い関係のある安井曾太郎の企画展で、多くの肖像画を見た。偉い人の顕職の退任時や還暦や古稀の記念に弟子たちが費用を負担して、肖像画をプレゼントする習慣が最近まであったことがわかった。
安井曾太郎肖像画」、(ブリジストン美術館)、「自画像の美術史」(三浦篤)、「ライバル 日本美術史」(室伏哲郎)を購入。読み始めた。

本日は多摩大学のインターゼミの論文の提出日。寺島学長による短い講話の後、五つのチームが論文を提出した。2週間前の発表にもとづき、文章化した論文の形になった。内容はともかく難しいテーマを何とか共同作業で1年間で形に出来た。大きな成果だと思う。前日の戦略会議で寺島学長が「関わった教員とインターゼミ生の熱意と能力に自信を深めた」と発言していたが、世の中に発信すべきコンテンツが継続して積み上がっていくという仕組みができあがったと思う。

時間の途中だったが、寺島実郎学長と担当の先生たち数人とのそば屋で軽い懇親会。雑誌「世界」の「赤胴鈴之助月光仮面」の論文の話なども聞いて面白かった。

その後は、学生たちとの打ち上げ会を神田小川町で開催。教員、職員もほとんど参加して楽しい時間を過ごした。二次会も行われたが、私は余韻に浸りながら、帰宅する。

今年はこれで、終了!