町田市小野路の「小島資料館」を訪問し小島政孝氏と会う

k-hisatune2010-06-20

懸案であった大きな原稿執筆がほぼ終わった。今までのテーマの方向性を大きく変えるもので、私にとっては記念碑的な著書になるはずだ。解放感がある。調べ物が多く、本をたくさん読み込も必要もあるなど力仕事だった。

日経新聞文化欄「交遊抄」の原稿も完了。「ALWAYS 四丁目の夕陽」という仮タイトルにしてみた。

午後は、第一日曜日と第三日曜日の午後しか開館していない町田市小野路の「小島資料館」を訪問する。新選組近藤勇が18歳から30歳まで12年間にわたってよく稽古にきていた名家である。当主の小島為政は天然理心流の近藤周助の高弟であり、近藤勇とは義兄弟になる。小野路の名主であった橋本家には土方歳三がよく遊びにきて好物の沢庵を食していたそうだ。第24代当主の小島政孝さんがいらしたので、名刺を交換し、家と資料館を案内していただいた。新選組関係の資料や記念物以外にも、論語、春秋、大日本史全100冊など6千冊に及ぶ江戸時代の書籍が残っており、近世日本の地方文化の厚みと懐の深さに驚く。この家の当主は代々日記を書き残す風があり、86年間の日記が残っている。この日記を解読した書物も読んでみたが、幕末の様子がよく理解できる内容だった。

博愛堂、博愛堂叢書、近藤勇着用の稽古着、髑髏のマーク、佐久間象山詩書、小野郷学、佐藤彦五郎などの義兄弟、殉節両雄之碑(大槻、松平容保篆刻、松本順書)、子母沢寛司馬遼太郎、近藤外史、ワーグマン、農兵隊、色川大吉、、、、。「開館十周年記念 小島資料館」「小島日記物語」「町田歴史人物事典」「新選組余滴」などを購入し読み始めた。近日中に詳しく書き記す予定。

夜は、父の日であることもあり、私達夫婦と息子の3人で行きつけのイタリアンレストランで会食。私の原稿の完成のお祝いも兼ねており、その内容の話題も多く楽しい時間を過ごした。