釣魚台(国賓館)で昼食という幸運

朝7時40分、北京に到着。
天安門広場の毛主席記念堂を見物。部屋に入ると献花台の後方に、花に囲まれた白い座像が我々を迎える。ほほえみを浮かべた在りし日の毛沢東だ。背後の絵は中国の山々の雲。次の間に移ると毛沢東の死に姿が、水の堀と花に囲まれている。「永垂不朽」という文字があった。この間ほんの5分。晩年は文化大革命で大きな損害を与えたが、依然として国民の人気は高い。「毛沢東明言故事」という本を購入。毛は哲学者であり名言が多い。「健康第一、学問第二」というのがあった。漢文なので時間をかけて読んでいきたい。それからZengyangmenという門を見学する。紫禁城の守りの門だ。

国賓館として知られている釣魚台の昼食会に招待される。招待者は中国絵画の巨匠で海の絵を描く天才・周智彗先生。15人ほどの賑やかな会。私は周先生の隣に座らせられてしまった。酒の強い賑やかな人物だ、。
大統領、首相クラスの接待に使うだけあって、最高級の施設である。雄大な庭園を歩くと北京の喧噪を忘れる。レストラン内部は、広々とした大空間を贅沢に使っているし、美人でスタイルの良いホステス、また廊下のいたるところに飾ってある絵画、壺、書などは一級品である。
一方の主催者側は大富豪らしく大人である。蔡君は周先生と親しい。政府の教育委員会の幹部とも親しくなった。
中南海は国家指導者の事務所があり、釣魚台は迎賓館でホテルやレストランを備えている。
周先生は中国が各国に贈る絵も担当しており、今は温首相から頼まれた絵も制作途中だそうだ。
食事は西洋料理で、世界の名品をそろえているが、ジュースの中に故郷大分の「つぶつぶ かぼす・日田の梨」のジュースがあり私はそれを飲んだ。また牛は和牛の最高品だった。ふかひれスープ、白酒もうまい。
この国では上流階級はつなっがていてめったなことでは中に入れない。個人的な友人関係が極めて重要である。
国も、個人もネットワークという視点が重要になった。

終わって、建物の中を案内して貰った。大きな立派な宴会場は、北朝鮮問題の六ヶ国協議で使う外交の舞台だった。ここでは胡錦濤主席が各国の大統領を18人招いてパーティを行うなど、そういう場所である。窓の外の景色も素晴らしい。

釣魚台を出て周先生滞在のホテルに向かう。最上階のすぐ下の部屋に招かれる。こkでも仕事をしている。素晴らしいホテルだと思ったら、6つ星ホテルというランクで、世界でも10指に入るホテルとのことである。

北京国際空港から羽田へ。機内にはテレビでよくみかける外交評論家がいた。
到着自宅に戻ったのは深夜24時をまわっていた。

大中華・ネットワーク力・日中友好開拓人物史・留学生・吉林大シンポ・電子出版、、、、。

感じること、考えさせられることの多い旅となった。