高度な情報ネットワークで紡ぐビッグプロジェクトが発進

週刊エコノミスト(1月4日発売号)
「旬のテーマを読む」という書評コーナーに長田貴仁さん(神戸大学経済経営研究所リサーチフェロー)の「ドラッカー」が載っている。この中で「もしドラ」と「マネジメント」に続いて私の本も紹介されていて嬉しい。

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「同コーナーにはブームに乗り10万部を超えた本も並ぶ。その1冊が久恒啓一「図解で身につく!ドラッカーの理論」だ。「文章と箇条書きを中心とするコミュニケーションはには本質的な欠陥がある」と言う著者が、「図解コミュニケーション」の考え方に基づき、言葉によるドラッカー理論を図で消化して読みやすく、いや見やすくした本である。
本離れ、活字離れと指摘されて久しいが、出版不況のなかでドラッカー本が売れているという現象は、決して若い人が知識欲を失っているわけではないことを物語っている。経済学者や経営学者が、難しい内容を分かりやすく伝える努力をしてこなかった反動ではないだろうか。」

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昨日は、横浜そごう美術館で「追悼 人間国宝 三代徳田八十吉展 煌めく色彩の世界」を観た。三代徳田八十吉(1933−2009年)は伝統のある花鳥風月の九谷焼に抽象とうい概念を入れ、200以上の中間色を創り出し、宝石のように煌めくグラデーション作品を発表した。長い九谷焼の伝統の中で、無形文化財の初代八十吉、県無形文化財の二代目八十吉、その上に立って三代は革命的な手法を編み出して重要無形文化財人間国宝)になった。後を継ぐことをいやがっていたが、ある人に「そんなにイヤならやればいい。そうしたら新しいものができる」と言われて、その気になった。宝石のような煌めきと透明感を持つ抽象表現にという独自の表現に行き着いた。その作品は素晴らしかった。

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今日の昼食は、野田一夫先生と寺島実郎さんと九段のグランドパレスで食べた。高度な情報ネットワークの中心にいる二人の会話を織り込んだ日本に衝撃を与えるビッグプロジェクトの大きな絵姿が浮かび上がってきた。個別の大型プロジェクトとそれを動かす人たちの動きを総合的にまとめあげていく運びに驚く。今年は面白いことになりそうだ。新春にふさわしい滑り出しである。

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パソコンが壊れたので、新調。贅沢をいわなければ、ずいぶんと安くなっている。応急処置から、本日から本格稼働へ。

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本日が誕生日の偉人。桂太郎。軍人・政治家。明治末ー大正初めに首相を三度務める。
「弘化(こうか)4年11月28日生まれ。参謀本部にはいり,山県有朋を補佐して陸軍の軍制改革に着手。日清(にっしん)戦争に出征。第3次伊藤内閣などの陸相として軍拡政策を推進した。明治34年第1次桂内閣を組織,以後西園寺公望と交互に政権を担当。大正2年第3次桂内閣は護憲運動により2ヵ月で総辞職。陸軍大将。大正2年10月10日死去。67歳。長門(ながと)(山口県)出身。号は海城。
【格言など】天が私を試しているのだ(長男の訃報に接して)」