「万能の天才」レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1427-1504)。
イタリアの寒村ダ・ヴィンチ村に生まれた私生児。

音楽家(リラ奏者)、都市計画者、余興係、軍事技師、水利工事監督者、画家、彫刻家、建築家、天文学者、物理学者など様々の能力と知識を有した「万能の天才」レオナルド・ダ・ヴィンチの企画展が、六本木の国立新美術館で開催中だ。テーマは「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」である。

「ほつれ髪の女」など画家としてのダ・ヴィンチを観てきた。
そこで買った「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」(上下)を読んだ。

ダ・ヴィンチがある貴族に対しての売り込みの手紙の一節。
「小生、きわめて軽く、頑丈で、携帯可容易な橋梁の計画を持っています。」
「ある町の攻囲にあたって、濠を浚え、無数の橋梁や上陸用舟艇や雲梯その他かかる攻撃に附属する諸道具を製作することができます。」

ダ・ヴィンチの手帳」と有名なメモ魔の彼は、5千枚の手記を残した。その手記で残った三分の二を愛弟子メルルイが受け継いだ。
そのノートに書かれた言葉や文章を編集した本だ。「絵画論」「人生論」「文学論」「科学論」「技術論」などが収録されている。
以下、心に残ったものを記しておきたい。

  • 智恵は経験の娘である。
  • その理論が経験によって確証されないあの思索家たちの教訓を避けよ。
  • 「幸福」が来たら、ためらわず前髪をつかめ、うしろは禿げているからね。

以上の3つは、ダ・ヴィンチの言葉だったのか。

  • 経験の弟子レオナルド・ヴィンチ
  • 上手に歩むものはころぶこと稀である。
  • 友人は陰で咎めて、おもてでほめよ。
  • はじめる人は必ずしも守る人ではない。
  • 星の定まれるものは右顧左眄しない。
  • 工夫するのは主人の仕事、実行するのは召使の行いである。