今年最後の授業--「立志人物伝」と「図解コミュニケーション」

今日の大学院の授業では、JICA(国際協力機構)のパンフレットを全員で分担して図解するというチャレンジをやってみた。とても面白かった。「図解コミュニケーション」の授業は、テーマ選びがポイントだから、常にアンテナを張りながら生活することが必要だ。以下、フェイスブックに書きこまれた受講生の感想から。

  • 金曜日に図解するのが、定番になってきて、以前と比べて自然に作業に入れるようになった気がします。普段の生活でも図解を欲するようになっていると思います。習慣づけていきます。皆様の図解も拝見すると、レベルが上がっているように思えて焦っていました
  • 本日も新たな発見がありました。図では1つ1つの要素を構造化する必要があるということ、図は進化するということです。個々の項目の繫がりは何となくは意識していたのですが、まだまだ深堀りが足りなかったことが反省です。もっと良く考えて、項目間の関係性を掴めるようにしていこうと思います。また、いったんつくったものをよく見返して、再度関係性を発見し、図を更新していくことが必要だと思いました。文章で書かれたものをそのまま受け止めるだけではなく、さらにその先に、書かれたことや構造を疑ってみること、そして再構成することで、より理解が進むのだと思いました。ありがとうございました。
  • JICA緒方貞子さんのビジョンとパンフレットに記載されている内容とに、若干の齟齬が感じられたのが印象的でした。やはり人の言葉、思いを共有する時に図解し、可視化させることはかかせませんね。次回は1時間だけ講義で、その後お疲れさま会とのこと。先生、ラスト1時間で図解の真髄をご教授ください。
  • 今までとは異なり、渡された資料が既にグラフ化されたものでしたので、正直『原本より分かりやすく図解できるものなのか…』と多少不安もありました。いつものように資料を能動的に読み込むうちに、原本に記されているグラフや文章表現に矛盾や論理の飛躍、説明不足を検知し、徐々に原本の疑問点が生じてきました。また、「同テーマ・別角度」からの皆さまの図解と併せて横串の観点を入れることにより、原本のストーリー性の欠陥が見えました。恐らく、原本は各章の担当部門が独自に作成した資料の結集なのでしょう。。。全体を俯瞰してみるためには鳥瞰図が必要。そのためには図解能力が必要であることを実感いたしました。今回、テーマになったJICAには興味を持ちました。また次回どのようなテーマに出会い、興味を持てるのか楽しみです。
  • JICAのパンフレットをページごとに分担して図解に取り組みましたが、図解完成後に全体を見ると、一貫性が無いことが分かりました。このパンフレットの制作過程は分かりませんが、全体を視野に入れて制作を指揮していた人がいないことは明らかだったと思います。今回はパンフレットの事例でしたが、これは組織内の様々な局面で見られるのではないかと思います。仮に、我々が、パンフレットを制作する立場でそれぞれが分担する必要があったならば、まず、全体像を図解で共有できていれば、このような事態には陥っていなかったのではないかと思います。今回はある程度、整理されたものを図解しましたが、出来るだけ、自分なりに全体を再整理することを意識して取り組みました。しかし、既に出来上がっているものを、ゼロベースで認識し、再整理することは非常に難しかったです。これまでにも、いったん自分で完成させた図解を疑ってかかり、ゼロベースで書き直すことの難しさを感じておりましたが、今回も、疑ってかかることの難しさを改めて感じることが出来ました。また、日本のODAが世界の安定に役立っていることも理解でき、少しJICAが身近になりました。次回が最後なんて信じられませんね。来年も楽しみにしております。
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  • 10時、来年度ゼミ生面談。これで17名全員と会った。
  • 10時40分、立志人物伝(マネジメントデザイン論2)の今年最後の授業。今日から個人作業。youtubeシンセサイザー富田勲先生と初音ミクのコラボ演奏の映像を見せたが、物凄い反応だった。80歳の富田先生が今なお最先端にチャレンジしている姿に学生が感銘を受けていた。

  • 今泉先生といくつか打ち合わせ
  • 14時半、3COO会議(学部長・研究科長)
  • 16時、大学経営会議・大学運営会議。理事長、常務、学長が出席。
  • 18時半から21時40分、品川の大学院で授業。内容は上記。