本日のリレー講座は、姜尚中先生。
テーマは「東アジア共同体を目指して--東北アジアと日本の将来を考える(地域主義の視点から)」。
大きい声で、立って歩きながら、熱心に語る。テレビでの静かなイメージとは違う。
- 東アジア=東南アジア+東北アジアであるはずだが、東北アジアという用語はない。北東アジアをずっと使っている。この言葉はアメリカ・ワシントンの目でアジアを見えているということだ。
- 東北アジアは、日本・韓国・北朝鮮・中国・極東ロシア・アメリカの6ヵ国でやっていく。アメリカはアジア・太平洋国家と自らを定義。
- グローバル>地域)>国家>小地域(local)
- リージョナリズムはグローバル化ショックを和らげる。ナショナリズムに陥らない
- 東北アジアには地域主義が必要だ。
- 日中韓の合計GDPは世界の25%。
- 東アジアでは唯一アセアン10が地域主義で成功している。
- 東北アジア諸国連合をつくるべきだ。6ヵ国。定期的、閣僚同士、事務方同市の交流の場が必要。
- 満州国という共通のルーツを持つ岸信介と朴大統領。歴史の遺産。
- 集団的自衛権について、先の2+2でアメリカは「ウェルカム」と言った。
- 韓国は「親米和中」しかない。北朝鮮問題、中国との貿易、、。
- 共通のテーマに取り組むべきだ。それは北朝鮮問題。北朝鮮は核保有国と認めよか、アメリカとの平和協定か。これを見極める必要がある。
- 日本にある50基の原発にミサイルが1発でもあたれば終わりという日本の脆弱さ。軍事的解決はできない。多国間で少しづつ解決していくしかない。
- イラクは軍事解決で20万人の死。イランが平和的に解決するなら、北朝鮮もその路線になっていくだろう。
- 南北朝鮮の統一は韓国は望んでいない。南北のデタントが必要。共存。