「自分史」運動の始まり

帰りは大雪の中、大学から歩いて永山駅へ向かう。
道に迷って、あやうく遭難するところだったが、途中でバスに乗れてなんとか、帰還。

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昨年8月7日の「自分史フェスティバル2013」で行った基調講演「自分史が、日本と世界を変える」の文字起こしができてきた。偶然だが、今日ちょうどフェスティバル当日のCD=ROMが届いた。
この原稿の修正作業に入るが、以下ポイントをピックアップする。

  • 1997年「若い人に自分史を書かせよう」ということで、毎年書き方を教えまして、1年に100本ぐらいの自分史ができあがりました。合計で1000本ぐらいの若い人の自分史をもっております。、、1999年「ビジネス自分史」。1999年「キャリアカウンセラーの資格制度をつくるのでトップをやれ」という声を頂きまして、「伯楽」という資格制度をつくりました。、、、丸善で自分史の自費出版の方からお願いがありまして、高齢者の方向けの講座を持ちました。2007年には愛知県の春日井市でのシンポジウムに招かれました。、、、「自分伝説」というCD-ROM。、、、2003年からは「40歳からのライフデザイン」。、、、「知的生産手帳」。、、2010年には「遅咲き偉人伝」。、、昨年は、30代のための人生戦略の本を書いたりしています。、、
  • この15年間自分は一体何をやって来たんだろうか、と考えます。すると、自分史から出発をして、15年間自分史にまつわる仕事をしてきたのだと改めて考えることになりました。今回のこの講演の依頼は、非常にいい機会ですね。振り返ってみますと、やはり自分は自分史、人の生き方、人生観…、そういったものを勉強して、それを学生に伝えるために現在やっているんだということが見えてきました。こういう感じでございます。
  • 我々は幸せを求めていますが、「幸せ」とは何か。「豊かさ」である。「豊かさ」とは何か。私は、それは「自由の獲得」と考えています。
  • 生涯学習で最も重要なことは何か」ということですが、それはここに書いてあります「少壮老死」という言葉です。
  • 自分史の位置づけについてです。日誌、日記、自分史、自伝、伝記、評伝…とつながって発展していくのではないかと思います。
  • このインターネット時代をどう考えるかということですが、これは自分史業界にとっては大きな援軍であると思っています。
  • これまで自分史は年配者が書くものだと決まっていましたが、そうではありません。生涯にわたって自分の歴史を振り返りつつ、次の時間をどう生きるかということが大事になってきます。大学では、若者は自分が見つからず、何をしたらいいか迷っています。私はこう言っています。「自分探しはもうやめろ」と。元々自分があるわけではない。ないものは探せるはずはないではないか。今から一歩一歩自分を積み上げていくのである。「自分探しはもうやめて、自分づくりをはじめよう」と言っております。青年から壮年にかけては、途中で何度も危機が参ります。会社勤めをしても、過程を巡っても、様々な事件や危機が起こりますよね。危機を乗り切るためには今を総括する必要があります。そのために自分史を書かなければならないと思います。未来のために書く、ということですね。高齢者はどう考えるか。私たちは60歳以降、長い時間をもっています。、、「生まれてきたときと死ぬときと比べて、何か少しでもプラスアルファのものを残して死のうじゃないか」と書いてあります。後世への最大遺物とは何かという論考です。、、、やはり人生は平凡な人生なんてありません。波瀾万丈であります。そういったものを書いて、あるいは遺して、それを自分の子孫たちにも影響を与えていく、自分のみの周りに影響を与えていくことが重要ではないかと考えています。
  • この過程でわかったことは、偉い人は何かということです。それは「影響力」です。人に与える影響力が多い人は偉い、という定義を私は持っています。どういう影響か。周りに深い影響を与える人。その時代に広く影響を与える人。長く影響を与える人。即ち偉い人というのは、「影響力の深さ×広さ×長さ」であるということです。
  • 毎朝見ていると思いますが「あまちゃん」がありますね。あれはアイドルです。何かというと、あのアイドルの定義は「自分の身の周りでアイドルになった人が日本のアイドルになる」ということです。これと同じですよね。自分の周りで影響を与えない人が、地域や日本で影響を与えないはずがありません。
  • 本日は「自分史運動」の始まりでしょう。歴史的な記念日になると私は思っています。先ほど会長は宣言いたしましたが、私は、本日は21世紀の新しい自分史運動の始まりの記念日であると予言をして終わりたいと思います。
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同時代史

  • ソチ冬期オリンピック・フィギャで羽生選手が金メダル。チャンが銀。オリンピックには魔物が棲んでいる。

140214

  • 学部運営委員会
  • 教授会:教員採用など人事案件が多かったがすべて順調に通った。
  • 多摩大総研運営委員会。松本、諸橋、彩藤、中庭、矢内、私。
    • 過去の総括。来年度事業計画。所長人事。総研の将来像。
    • 学部教員の兼務制。報酬のあり方。講演のプロデュース。研究員制度。オール多摩大としての形。、、、。
    • 「健康」は食に関するNPOを立ち上げた渡辺幸裕さんを松本先生に紹介。