致知出版社を訪問

「人間学を学ぶ月刊誌」をスローガンとしている「致知」という雑誌がある。

1978年創刊で、ベストセラーとなった安岡生篤「人物を修める」シリーズや、ロングセラーとなった森信三「終身教授録」シリーズというヒットを飛ばしながら、35周年を迎えた雑誌だ。書店販売をせずに、会員制をとっており、主に口コミを中心に販売しているが、10万部を突破しているそうだから大したものだ。

私も毎月この雑誌を読むのを楽しみにしている。「遅咲き偉人伝」を書評で取り上げてもらったり、「徳富蘇峰」についてのインタビューを載せてもらったこともある。担当の江口さんと久しぶり。

日本BE研究所長の行徳哲男先生と多摩大同僚の趙先生と、渋谷区神宮前の致知出版社を訪問した。
藤尾秀昭社長と柳沢まり子専務と1時間近く歓談。
先日、「相田みつを坂村真民」展を訪問した時に、致知の藤尾社長のお祝いの花束を見つけたことをお話する。
「人物記念館の旅」、「立志人物論」の授業、「本物の条件--7つ」などを話題に、説明する機会をいただいた。

企画プロジェクト室の鈴木室長、致知セミナー部の花坂部長と名刺交換。
ほとんどの社員が行徳先生が来られたというので、立ち上がって挨拶をする姿は眩しい。
人間学を標榜する出版社だけあって、社員の礼儀は素晴らしい。

ホテルニューオータニの「なだ万」で昼食会。
行徳先生と藤尾社長の長いお付き合いの話題を中心に、致知のやっていることなどを聞き大変参考になった。

東京プリンスホテルで1月25日に開催された「創刊35周年」の新春特別講演会には、1200人が参集したとのことだ。
ここで、99歳の伊与田覚(論語普及会学監)先生と一緒に1200人が論語を朗読したのは、大いなる感動のひと時だったそうである。

終了後、行徳先生と趙先生と喫茶で歓談。日韓関係への処し方など、、。

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ついでに、ホテルニューオータニ美術館で開催中の「野見山暁治」展を観てきた。
2008年に東京メトロ副都心線明治神宮前駅に飾られた《いつかは会える》、2011年にJR博多駅に飾られた《海の向こうから》、2013年に福岡空港国際線ターミナルに飾られた《そらの港》の3点のステンドグラスの原画を中心とした展覧会。
1920年生まれのこの画家は93歳で、現役として活動中だ。

明日のNHK教育の「日曜美術館」がこの画家の特集なので、楽しみだ。