中村修二「考える力、やり抜く力 私の方法」(三笠書房)を読了。
2000年あたりに書かれた本の緊急再出版。
冒頭の「ノーベル賞に最も近い男」というマスコミ評、最後は「ノーベル賞は通過点」という記述。そして2014年に本当に受賞。
この人の魅力は、「独学」という点だ。独力で学び、自分の頭で考え、試行錯誤して問題を解いていく。この姿勢に学ぶべきである。地方の小さな企業の片隅で努力し、それでノーベル賞もとれることを示したのが素晴らしい。
他の人たちのことを勉強することはむしろ害が大きいと私も思う。自分で考えることこそが大事なことなのだ。
- 作者: 中村修二
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: 単行本
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- 一点突破、全面展開、宇宙遊泳
- 自由を求めてアメリカへ行く。
- すべてを自分でやる
- 自分にとってわかりやうし方法で物事を理解していけばいい。自分なりの方法で理解する。これが自分流。
- 自分でやればさまざまな創意・工夫が生まれてくる。
- 人真似を避けて、実験結果を深く考え抜き、自分のノウハウが詰まった装置を駆使することで、独創力を発揮できた。
- 他人の論文や参考文献は一切読まない。自分の実験結果だけから考えて研究を進めようと決意した。
- やりとげること、完成させることが大切。小さなことでも、人の目にとまるからだ。
- 百の未完成品よりも、一つの完成品をつくる。
- 実験結果を深く深く考えることこれがものを理解する道具だ。
- 幸いなことに私には常識などというものがなかった。
- 自分で器具や装置を作り、自分だけのやり方を編み出していく。それが創造への第一歩。
- 自分でものを作らないから人生がつまらなくなる。
- 物を作る、という仕事は人間だけに与えられた特権だ。
- コンチクショー精神
- 自分の流儀は、あることを徹底的に最後までやり遂げるところから生まれてくる。
- 井戸は水が出るまで掘れ。
独力で独学で目の仕事に挑戦してきた私には共感する言葉が多い。
また一人で「図解コミュニケーション」という分野を切り拓いている私と同じやり方だと確認できた。2005年に「勉強してはいけない!」という本を出したことがある。その主張と中村修二さんの軌跡は同じだ。
できる人になるには勉強してはいけない!―“職人ビジネスマン”のすすめ
- 作者: 久恒啓一
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2003/10
- メディア: 単行本
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日本人初のノーベル賞受賞者・湯川秀樹博士の「アイデアの秘訣は執念である」という言葉にも納得する。