奈良。
学園前の松柏美術館。
上村松園、上村松篁、上村淳之という三代にわたる日本画家の美術館。
絵は上村家、資金は近畿日本鉄道の佐伯勇会長が出した。
松園は竹内栖鳳に師事した近代美人画の完成者で、女性初の文化勲章受章者。
上村松篁は松園の嗣子で近代的な造形感覚を取り入れた花鳥画の最高峰で、文化功労者、文化勲章を受章。松園の美人画を花鳥画に置き換えた画風。
上村淳之は上村松篁の長男で文化功労者。
松園「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香りの高い珠玉のような絵こそ私の念願するところのものである。」
「真善美極致に達した本格的な美人画をを描きたい」。
動物は目だ。
「青柿」「万葉の春」「額田の女王」。
三代の継承の凄み。4代目は?
家族写真の展示もいい。
旧佐伯邸の伯泉亭で抹茶と茶菓を堪能しながら、美しい庭を鑑賞。
ーーーーーーーーー
奈良駅。
奥村記念館。
奥村組の100周年記念。奥村太平(1880ー1973)。
「いかなる難局でも飛び込んで忍耐する覚悟がある。他人が難しがって尻込みするような業務に就きたい」
通天閣、青函トンネル、原発、シンガポール高速鉄道、東京湾横断道路、台湾地下鉄、、、。
この会社は免震技術を持っている。
椅子に座って、阪神淡路、新潟中越、東日本大震災の揺れを体験。その後、免震で10分の1になった揺れも体感。
ーーーーーーーーー
東大寺。
南大門から、大仏殿。
大仏殿の巨大さに感銘を受けたが、創建当時の横幅と比べると三分の二という。印象としては2倍もあったようだろう。中国、朝鮮、インドからきたお祝いの使者も驚いただろう。
大仏殿の内部を巡る。
華厳経。
「世界に存在するあらゆるものは、それぞれの密接な相関関係の上に成り立ち、互いに融合し調和を保ち、平和で秩序ある世界を形成している」
「1つはすべての中に、全てを1つの中に観ることができる。」
「動植物を含めた全ての生きとし生ける者の繁栄をお願い、人々の苦しみを救済しようとする菩薩の行いを実践し、互いの思いやりの心をつなげていく。」
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
名言の暦 4月12日
没。
- F・ルーズベルト:軽い荷物にしてほしいと願ってはいけない。強い背中にしてほしいと願わなければならない。
- 岡田三郎:残るものは絵だけだよ。絵かきはそれで能(よ)いのだよ。
誕。
- 秋山真之1868年:人間の頭に上下などない。要点をつかむという能力と、不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ。