2015年度卒業式。 手づくり感あふれるいい卒業式。

「名言との対話」3月20日。黒田官兵衛

  • 「天下に最も多きは人なり。最も少なきは人なり。」
    • 黒田官兵衛如水は、私の故郷・中津の最初の殿様である。織田信長豊臣秀吉に仕え、秀吉の謀将として活躍した。
    • 黒田官兵衛は、12万石の大名として1587年に豊前中津城主となった。九州の役の後に、豊前の6郡12万2千石をもらう。京都、築城、中津、上毛、下毛、宇佐である。息子の長政が宇都宮一族を陰惨な形で謀殺したという伝承が残っている。本領安堵の約束を秀吉の命で破り四国への国替えを命ずるが、400年間の領地を手放すことはできないと宇都宮は反旗を翻す。はやった長政の敗戦をみて和議を結び、宇都宮鎮房を黒田の家老にする。長政が鎮房を招いて家来ともども暗殺したのだ。官兵衛、人生で唯一の汚点である。
    • 軍師・官兵衛は生涯50数度の戦いで一度も破れたことがない。構想力と交渉力が、官兵衛の武器であった。そして戦略は「戦わずして敵を降伏させる」であり、「人は殺すよりも使え」であった。
    • 黒田官兵衛の言葉は、いつの世にも、そしてどのような組織にも当てはまる。世の中は、人数は多い。しかし人材は少ない。そして人物はさらに希少である。

卒業式の始まる前に、始まる前に学長と懇談。
大分と中津についての意見交換。横松宗「福沢諭吉 中津からの出発」を手渡す。今年の戦略経営塾大会はハウステンボス、何人か参加しよう。内閣府の地方創生、リーサスと広域連携の話題。入学者2割増への対応、、、、。

2015年度卒業式。
手づくり感あふれるいい卒業式だった。
卒業生も、親御さんも、そして同僚の教授陣や職員たちも、いい笑顔だった。
私は各ゼミ代表者に卒業証書を読み上げ、渡す役目。

  • 寺島学長のことば。
    • 284名をあわせて8007人の卒業生。生命科学もICTの進歩によって深化。人間とは何かを考える社会科学も影響を受けている。DNAはチンパンジーと1.2%の差、個体差を含めると1.06%。差は言語とコミュニケーション能力に関する部分。学ぶ力、特に時間概念(過去・現在・未来)が人間の特色。現実と空想。考える能力。時間概念とは歴史意識。つまり立ち位置を考えよ。これからの20年。人口構造の成熟化。2008年以降すでに100万人減っている。仙台が消失という感覚。人口減が衰亡にならない知恵。2040年代後半に1億人を割る。この時65歳以上は4割。1966年は7%に過ぎなかった。アジアダイナミズムにどう向き合うか。2015年でGDPは30%超、2040年代後半に50%となる。自立とネットワーク!
  • 久恒副学長のことば。
    • 東日本大震災から5年という位置。1923年の関東大震災と価値観の変化(83歳の渋沢栄一、45歳の与謝野晶子、4歳の堀文子)。職業にどう立ち向かうか。漱石「道楽と職業」。苦痛を快楽に変える二つの方法。大村智先生のいい仕事をする秘訣。真似をしない、独自性。レベルの高い人とつきあう。

終了後、私のゼミ生に卒業証書を手渡す。

卒業懇親パーティ。
ここでも仕事が多い。

  • 乾杯
  • 各賞の授与。