「新潮45」6月号−−−「亡国の教育改革」

雑誌「新潮45−亡国の教育改革」。
冒頭の二人の知り合いの論客の論文を読む。

  • 「教育改革」はなぜいつも失敗するのか−−−竹内洋
    • 「教育還元論思考。竜頭蛇尾。世論の風見鶏式改革。連合赤軍事件から一期校・二期校なし。ゆとり教育。教科書洗脳説。LawスクールではなくLowスクール。無責任の体制。浮き世の憂さのはらし所にしたがることが病の根。」
    • 大学の中の「改革」もそういうとろこがある。地道な改善の道が大事だ。
  • 「人物重視」は社会階層を固定化させる−−芦田宏直
    • 「知識軽視の流れ。学びの主体論の罠。生涯学習的な人物論=主体論への収斂。主体性を強調すると親の階層の再生産に。炎上は異階層のマナーの接触から。知識の強度の不足が原因だ」
    • 現在我々がどっぷりつかっている自己表現力授業、アクティブラーニング授業の流れへの批判である。芦田さんの視点は昔から一貫している。
  • 青山繁晴「日本人のためのパナマ文書の愉しみ方」。小川孔輔「東京ディズニーリゾートを蝕む異変」。神山仁吾「老人ファシズムが国を滅ぼす」を読んだ。

−−−−−−−−−−
今日のオーディブル
阿刀田高「好奇心紀行」。好奇心をキーワードに古今東西の異境を探求する珠玉のエッセイ集。
−−−−−−−−−−
「名言との対話」6月8日。サチェル・ペイジ

  • 「振り返るな。追いつかれる」
    • 野球史上最高の投手の一人と称される人物であり、ニグロリーグ時代に約2500試合に登板し、計2000勝以上をあげ、完封勝利350試合以上、ノーヒットノーラン55試合など超人的な記録を残す。42歳の時に史上最高齢新人投手としてメジャーリーグ(クリーブランド・インディアンス)に移り、チームのリーグ優勝に貢献したほか、1952年と1953年にはMLBオールスターゲームにも出場。1965年にカンザスシティ・アスレチックスと1試合だけの契約で、メジャー最後の登板を果たしたが、その時、サチェル・ペイジは59歳であり最高齢登板記録も樹立。6月8日、逝去。
    • 「史上最高の投手は誰か」という本の著者の講演を「知的生産の技術」研究会で聞いたことがあり、その遺業に驚いた。そのペイジの言葉が、この「振り返るな」だ。59歳でメジャーリーグで登板を果たしたとは気が遠くなるような気がする。42歳のイチローが今年3000本安打を達成する勢いだが、そう考えるとまだまだ若いということになる。誰と比べるか、ということだ。前へ、前へ、それが偉業を達成する人の秘密のようである。

  • 本日の事業構想論のゲスト講師の男の和服「銀座もとじ」の」泉二店主と二代目と懇談。ギリーの渡辺さんの友人。久しぶり。時折、メディアにも登場しているから、活躍は知っている。


  • 「志」入試センター運営委員会(センター長)に出席。
    • 経営情報学部とグローバルスタディーズ学部のメンバー。
    • 大学再生プログラム「高大接続]申請内容の共有
    • 3つのポリシー再設定のスケジュールを確認
  • 事業構想論の授業に出席し、終了後、泉二さんに挨拶


  • 今泉先生:大学院の修士論文の書き方講座の件。
  • 杉本:戦略会議「地域」のまとめ。
  • 金先生・奥山先生
  • プレゼミ:性格分析のエニアグラムでタイプを確認し話し合い。興味を持った模様。3/4/8がいなかった。
  • 杉田先生:全国経営学部長会議の件。OB講演のタイトルは「グローバルビジネスの現場から」と「カルチャービジネスの現場から」でどうか。
  • 高野課長:就職案件