アリゾナ記念館

久しぶりのハワイ。アリゾナ記念館は訪問したことはあるが、観光客が多く

混んでいて沈没した船を跨ぐように建てられてた独特のデザインの記念館

は見れなかったが、今回は見学ができた。

まず美しく整った庭園と噴水のある中庭を囲むように建てられたアリゾナ

記念館見学センターを観る。

戦艦アリゾナは1941年12月7日の日本軍の真珠湾奇襲攻撃で沈んでいる。

オーディオサービスがあり、日本語で館内の掲示物の解説をしてくれる。

アリゾナ号模型、攻撃模様などがあるが、この真珠湾攻撃の指揮をとった

山本五十六大将と攻撃隊の南雲忠一中将の写真が貼ってあった。ハーバード

で学びワシントン駐在経験がある山本はアメリカ人とその戦い方を熟知して

おり、工業力の底力もし知っていたとある。そして山本は当初は日米開戦に

反対であったが、陸軍に牛耳られていた政府の圧力に抗しきれずに、遂に

真珠湾奇襲作戦の強力な指導者となったと買った解説書にも書いてあった。

山本五十六大将にはやや同情的な書き方だった。


真珠湾攻撃の様子をまとめた映画を観た後、桟橋から船に乗り込み、

アリゾナ記念館に向かう。アメリカ人がほとんどで日本人はいない。

戦艦アリゾナの沈没した艦体の上にまたがったデザインであ建物に移る。

中央が下がっており、両端があがっている。中央は敗北による気力

の喪失、両端は勝利による気力の上昇を示している。

アリゾナの遺体の回収はあまりにも大きな危険が伴ったため断念され、艦体

の引き上げ作業も中止となり、1177名の乗組員のうち1102名は未だに艦内にある。そのため真珠湾攻撃で命を奪われた全将兵を弔う記念碑となった。

中央部分からはアリゾナ号の砲台跡が海面に出ている姿を見ることができる。エントランスの反対側には戦没者の全氏名が掲載されたプレートをみることができる。



訪れるアメリカ人のカメラはソニーなど日本製が多いのは時間の経過を感じさせる。