中国・東芝水電で講演、その後紹興、そして上海へ

東芝水電設備有限公司(Toshiba Hydro Power (Hangzhou)Co.,Ltd)の工場は杭州から車で1時間。途中見る景色はこの折江省の豊かさを示している。農民の家は3階建ての一戸建てが多く、豊かな土地であることを感じさせる。


中堅幹部60人が講演会に現われた。当初は30人と聞いていた。通訳を交えての2時間半の講演のテーマは「図で考える人は仕事ができる  ○△□↑の仕事術」である。

CD−ROMに入れてある中国語の資料や、中国語の配布資料を見せながらの講演となった。熱心に聴いてくれた。「眠る人がいなかった」のは珍しいそうだ。中国人向けの講演では、社会阿体制や常識が違うので気を遣うことが多いが、なんとか終了。その後、猪俣社長は経営方針に関する図を白板に描きながら説明を行った。貢献と利益と配分の話だった。共産主義国営企業、日本企業という中での企業や経営や仕事の話は理解してもらうのがなかなか難しいそうだ。

日本での講演と同じようにアンケートをとった。どのような感想がくるか楽しみだ。

終了後、大きな工場を見学。16万ヘーベ。


昼食は、企業城下町の中に出て、社員がとるところで一緒にとる。そばは5元(75円)。靴磨きは1元(15円)。大都市では高級車だらけでマンションが次から次へ建っているが、地方の一角ではこのような状態。貧富の格差は物凄い。


当初の計画にはなかったが、紹興(人口400万)が近いので車で見物をすることなった。

紹興魯迅のふるさとで一度行きたかったところだ。この町は偉人が出ることで有名。王義士、越王公せん、魯迅周恩来、秋謹、、、。また紹興酒のふるさとでもある。


魯迅故里を見物して、上海へ。「魯迅記念館」訪問記は別途。


上海--杭州--紹興はとても豊かな土地だ。


帰国後、統計にあたってみた。

国家統計局は世帯収入が年収6万元(90万円)から50万元(750万円)を中産階級としており、その世帯数は人口の5%。

2004年度時点で、年収10万元(150万円)以上の富裕層は、1位の杭州が64万人、2位の上海が38万人、3位の北京が50万人、4位の広州が14万人となっている。つまり杭州は中国で一番豊かな市ということになる。そして上海--杭州は最も豊かな地域である。

訪れた見聞や実感が裏付けられた気がする。