大きな作家だけに時間を置いて報告をしたいので、今日は本人の言葉で印象的なものだけを記す。
・一人の平凡な人間もドラマを持っている。こういう人に興味を惹かれる。
・雪は人に我慢を教える。家の中でいろんなことを考える。雪は思索を教える。
ここから地道なもの、地道な考えが育つだろう。
地方独自の生活文化はいずれ他からうらやまれるだろう。
・ものを書く作業は孤独だが、そのうえ、どの程度ものを書いているか、自分で測り難いとき、
孤独感はとりわけ深い。
・普通の生活を続けていくことの方が、よっぽど難しいことなんだよ。
・彼を知るは難きに似て易く、己を知るは易きに似て難し(佐藤一斎)
・キラキラ光っているものはきらい
・ものをふやさず、むしろ少しずつ減らし、
生きている痕跡をだんだん消しながら、
やがてふと消えるように生涯を終えることができたら、
しあわせだろうと時どき夢想する。
・ひょう風不終朝
驟雨不終日
(老子)