客員教授をしている中国長春の吉林大学関係者と会食

客員教授をしている中国・吉林大学のエン先生(国際交流センター長)が仙台に見えたので、夜は歓迎の食事会となった。奥さんは吉林大学行政学院の教授で20日間ほど東北大学に講義で来ているので、ご主人が名古屋出張の折に仙台に寄ったとのことだ。

この人が4年前に宮城大学のわたしの研究室に現れたのがきっかけで吉林大学の東北亜細亜研究院の客員教授になり、毎年大学のある長春(昔の満州国の首都・新京)を訪れている。この大学との縁も丸3年になる。


この会には、宮城大学一期生(社会人)でビジネスで活躍している蔡英俊社長、道路関係の会社を経営する社長、旧知のIT企業の社長などが集まって、賑やかに懇親を深めた。道路関係の社長さんは、ここ十数年で150回以上中国を訪問していて、中国残留孤児のお世話や長春に大学を設立したりして中国に深く関与している方だ。全員が吉林大学の関係者である。


吉林大学は学生数が6万人を超える中国最大の大学である。伝統のある医学部の校舎は日本建築で立派な建物だったが、旧満州国国務院として建てられた建物だったことも思い出した。この大学は町のいたるところに大学の校舎が散在しており、「長春吉林大学の中にある」とまで言われることもあることが示すように巨大である。


懇親会の会場の江陽グランドホテルには江沢民主席が仙台を訪問したときに泊まったホテルである。揚子江にのぼる朝陽のイメージから江陽という言葉を使ったとのことで、中国とは縁が深い。地下鉄広瀬通り駅の真上にあるこの場所は、七十七銀行の本店があった場所である。

途中で中華料理のシェフが現れた。一度会ったことがあるが、この人は江沢民の食事を任された料理人でもある。


長春も雪が少なくなったこと、中国の自動車事情、北京の地下鉄の値下げ、上海---杭州間の新幹線開業(日本製)、吉林大学の博物館建設の話、東北亜細亜研究院の李院長以下の先生たちの消息、ハルピンの氷祭り、北京オリンピック観戦ツアー、そして最近の日本の様子などを話題にしながら楽しく旧交をあたためた。


帰りにエン先生から鹿の角でつくった漢方薬をお土産にいただいた。

今年も中国に行くスケジュールをたてなければならない。