湯布院の山下清、熊本の夏目漱石、徳富蘇峰・蘆花、小泉八雲

湯布院

山下清原画展。放浪の天才画家・山下清(1922-1971)の描いた原画を展示した美術館。花火が大好きな山下清の絵が印象に残った。「山下清収集者の会」が主催する原画展。線路伝いに日本中を放浪するが、線路伝いなら迷わない、そして寝るのは駅舎だった。冬は暖かい九州、夏は涼しい東北、新潟など北の方というように放浪していた。面白い。


熊本

夏目漱石記念館。

夏目漱石(1867−1916)が熊本の第五高等学校在職中に5番目に住んだ家。松山時代の1年間に転居3回、熊本時代の4年3ヶ月に転居6回、ロンドン留学時代の2年3ヶ月に転居5回。漱石は引っ越し魔だったようだ。この家で長女筆子が誕生した。漱石の教師としての評判などが記されていて面白い。「我に許せ元日なれば朝寝坊」寺田寅彦などの弟子の漱石評なども。


徳富記念館。

徳富一敬(1822−1914)は蘇峰と蘆花の父で漢学者。横井小南に学ぶ。徳富蘇峰(1863−1957)と徳富蘆花(1868−1927)の遺品などを展示。大江義塾だった古い家屋には蘇峰・蘆花が使った机、トランク、ソファ、本棚などが展示されている。3階建ての記念館にも展示資料が多い。


小泉八雲熊本旧居。

小泉八雲(1850−1904)が第五高等学校英語教師に着任して最初に住んだ家。漱石は17歳年上の有名人・小泉八雲ラフカディオ・ハーン)の後任だったとははじめて知った。