裾野の広い住宅産業業界は残業が常態化している---住宅メーカーで講演

午前中は、手がけている学内の仕事や書類づくり、そして事務局からの相談に対応する。


11時半以降、K社とB社という二つの出版社の編集者が相次いで東京からみえた。どちらも30代の男性だ。いずれも「通勤電車で寝てはいけない!」、「残業はするな」という本の路線の延長線上の出版企画の相談だ。

私には20年以上にわたる大企業でのビジネスマン経験があるので、本を書く場合のテーマとして、若いビジネスマンの仕事と人生に対して、リアリティのあるアドバイザーという役割を意識している。

ビジネスの現場では自信を失った管理職と上司との付き合いを敬遠する若者という構図があり、若い人には的確なアドバイスをしてくれる存在が少ないように思うからだ。

若い頃、ビジネス本に随分とお世話になって救われたことも多い。その御礼の意味でこういった分野の本も書き続けていきたい。

1時間ほどの話し合いの中で、編集者の希望と私の意向(新しい分野や新しい切り口)が合致した企画が姿を現した。どちらも面白いものになる可能性がでてきた。こういった企画の段階では、やはり直接会ってやりとりをすることが大事である。


15時からは、大学近くの21世紀プラザでツーベアホームという住宅メーカー主催の講演会に出かける。ゼミの教え子(2期生)のコーディネートで成立した講演である。

住宅産業は裾野が広く、建築資材、電気、空調、造園など様々な業界の会社との取引がある。この業界はお客様の要求の厳しさと納期の問題があり、残業が常態化している。ツーベアホームの熊谷社長は私の「残業はするな、前業をせよ!」を読んで、そのテーマで講演依頼があったものだ。80人ほどの人が会場にいたように思う。アンケートではどんな反応があるか楽しみだ。



すぐに大学にとって返して、17時から大崎市行政改革推進室の室長と課長補佐と再来週の行政改革推進委員会の打ち合わせを行う。行政改革大綱の決定、アウトソーシングの基準づくり、市民ニーズの把握の仕組みが次回の行革委のテーマだ。