前期の「ビジネスプレゼンテーション」と「ビジネス情報論」(学部)の授業が終了

前期の二つの学部の授業が今日で終了した。

1年生を対象とした「ビジネスプレゼンテーション」と、2年生以上を対象とした「ビジネス情報論」は、4月からそれぞれ13回の講義だった。


「プレゼンテーション」の方は、1年生の学科学生のほぼ全員が出席しているが、毎回ほとんど全員が出席している。この授業では効果が数字でわかるようにしてある。

プレゼンをやれといわれたときに4つのタイプに分かれる。「逃げる」「苦痛を感じる」「仕事ならやむを得ない」「自らやりたい」という分類である。

4月の最初の講義から毎回自己判断させて授業の経過とともに数字がどのように変化していくかを追うというスタイルである。

最初は逃げる10人、苦痛44人、仕事40人、自ら5人だったが、前回の7月2日のデータでは、逃げる2人、苦痛19人、仕事67人、自ら2人となった。

この授業の目標はそれぞれワンランク上げるということなので、逃げる人が苦痛になり、苦痛の人の多くが仕事に移ったということになる。自らが減っているのは根拠の無い自信が毎回粉砕されて仕事になったということなのだろう。

(最終回の13回目の講義では、逃げる0、苦痛12、仕事84、自ら7という結果になった。最終回では一気にドライブがかかりほぼ9割が仕事以上となった。7月16日記入)


この授業では毎回、グループ内でプレゼンする機会があり、毎回仲間からの評価とアドバイスをもらえる。そして最終の2回は、ランダムに結成した8−9人の12のグループで数週間にわたって調べたテーマの全体発表(パワーポイント)をして、順位をつけるという趣向である。それぞれの日の1位と2位には優勝スピーチをしてもらった。

終了後のアンケートを読むと、「慣れた」「恐くなくなった」「自信がついた」「友達が増えた」(毎回異なるメンバーでチームを組むから友人が増えるしかけにしてある)という声が多い。入学後半年の1年生の時点で人前で喋ることが恐くないという武器で大学生活を送ってくれるだろう。



「ビジネス情報論」では、ビジネスにおける情報の大切さの認識と戦う武器としての図解コミュニケーションの技術を身につけることを主眼としている。13回の授業だが、100人余りの受講生のほとんどは毎回出ているようだ。最後まで出席者が減らない。

毎回、講義に実際に図を描く、グループで批評しあうという構成にしている。毎回扱うテーマは、日経新聞のあとビジネスに関する新聞記事や雑誌記事を題材や朝日、河北などの新聞記事や、日経ビジネス、プレジデントなどのビジネス雑誌の記事を用いている。


授業の最後で毎回とっているアンケートによると、力がついていくのが見える。「何ごとも図解で理解しようとするようになった」「考える力がついた」「今後の授業や論文を書くときい使いたい」というような声が多く、手ごたえがある。

卒業するまでに図を描く習慣を確立して社会に羽ばたいて欲しいものだ。



明日は、学部のゼミと大学院の講義の最終日。