「ザ・ワーク・オブ・ネーションズ」(ライシュ)再読

シンボリック・アナリスト

・製品のかわりにシンボル--データ、言語、音声、映像表現を操作する

・問題解決、問題発見、戦略的媒介を行う多くの職種が含まれる。


研究科学者、設計技術者、ソフトウェア技術者、建設技術者、生物工学技術者、音響技術者、

公共関係専門家、投資銀行家、法律家、不動産開発専門家、専門会計士、

経営コンサルタント、金融コンサルタント、税務コンサルタント、エネルギーコンサルタント、農業コンサルタント、軍事コンサルタント、建設コンサルタント

経営情報専門家、組織開発専門家、戦略プランナー、ヘッドハンター、システム・アナリスト、広告プランナー、マーケッティング戦略家、アートディレクター、建築家、映画監督、写真家、工業デザイナー、出版人、作家と編集者、ジャーナリスト、音楽家、テレビ・映画プロデューサー、大学教授。


・シンボル操作によって問題点を発見し、解決し、あるいは媒介する。

・現実をいったん抽象イメージに単純化し、それを組み替え、巧みに表現、実験を繰り返し、他分野の専門家と意見交換をしたりして、最後にはそれを現実に変換する。

・収入は、仕事の質や独創性、頭の良さ、問題解決の速さによって決まる。

・事実、データ、文書、公式、規制は容易に手に入る。価値があるのは、その知識をいかに有効かつ創造的に活かすかの能力である。

・彼らの多くが仕事を楽しんでいることである。


・初歩段階の正式の教育では、4つの基礎的技能の習得が課される。抽象化、体系的思考、実験、共同作業である。


・抽象化の能力--無秩序にパターンと意味を発見するはシンボル分析のエッセンスの中のエッセンスである。ごたまぜの現実が単純化されることによって、新しい形で理解され操作されることが可能となる。

・混沌としたデータを、どうしたら再解釈し再配列できるかの可能性を見つけだす。この結果、乱暴な情報の巨大な渦が統合、同化され、新しい解決策、問題点、そして選択肢が目の前に現れる。


・体系的思考は抽象化の一歩先の段階である。

・新しい機会を発見するためには、人間は全体を見渡す能力と、現実を構成する要素が互いに関連しあっている過程を理解する能力が必要である。

・シンボリック・アナリストの教育は、体系的思考を重視する。


・より高度な抽象化と体系的思考を習得するためには、実験によって学習しなければならない。


・最後は共同作業の能力である。

・共同で学習し、抽象化概念を議論し、合意に達することを学ぶというのは、正式の教育では

通常、重点が置かれることがない。