団塊の世代と自分史

東京での出版社の編集者との打ち合わせなどをいくつかこなして戻ったら、自治体で唯一の「日本自分史センター」を持っている愛知県春日井市の財団から、今年12月に開催される第9回自分史シンポジウムのパネルディスカッションへの出席依頼が届いていた。

テーマは「団塊世代と自分史」だが、届いたメールをみると私のやっていることをよく調べていて感心した。こういうお願いならなんとしても出かけねばならない。

大学生を対象に「自分史を書く」ことをテーマとした授業を10年近く行ってきたし、ビジネスマンを対象とした「ビジネス自分史」というタイトルの本を出している。この分野の話題は久しぶりだ。
何かと話題の団塊世代は私もその一員だが、まず自分史を書くことから始めたらいいと思う。
私の開発した「人生鳥瞰図」の紹介もしてみようか。


以下、そのメールから抜してみた。主催者の考え方がよくわかるので紹介する。

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自分の人生を見渡し、自分史にまとめるということは、
思考力や豊かな人生を創造・・・と私どもは考えています。
そこで、人的資源や自己表現、知的生産の技術がご専門で、
文章術の著作、そして、「能率手帳でえがくビジネス自分史」も
ご執筆の、久恒先生に論点の明示化など、
学識者としての見識でディスカッションを活性化していただきたいと
思っております。
また、今年のテーマは「団塊の世代と自分史」です。
民間企業の経験があり、地域社会への貢献を積極的に
行っていらっしゃる久恒先生は、当市に多い大企業ビジネスマンの
一種のロールモデルとしてもみられるのではないかと
考えております。

戦争記録という一時代を築いたジャンルから、
生い立ち・仕事・家族へと内容は変化しつつあります。
自己の知識と経験を踏まえつつ、ユーモアや感動を持って
人生を綴るという昨今増えている自分史ですが、
久恒先生に、図解コミュニケーションのお話しをいただくことで、
一般の方々に、自分史執筆への興味を喚起するのではないかと
愚考しております。

個人的には、文化政策学の大学院に在学していたとき、
学部での専攻は文学であったためか、社会科学的なアプローチが
分からず、煮詰まっていたとき、久恒先生のメルマガを購読して、
修士論文の大きなヒントになりました。

ですので、久恒先生にお話しいただければ、
30代〜先生と同世代の方〜高齢者まで、それぞれに得るものがある!
と考えております。

できれば、久恒先生に、「自分史図解」を、
やっていただければ!と思っております。

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