「学生の熱意と県民の信頼を基盤に、宮城大は次のステージを目指す」

「地域に根差して宮城大10周年」の連載企画の2回目と3回目。
1回目のキーワードは「実学重視」、2回目は「最前線」、3回目は「社会貢献」だった。

2回目「最前線」は、卒業生を取り上げている。「社会で生きる自立心」「在学中から起業」「伝統自ら築く」「東京流出惜しむ」。
2001年に仲間と会社を起こした一期生の渡辺一馬(29)社長、看護学部卒業の角田市小学校養護教諭石倉あゆみ(28)さん、長野県の任期付き幹部職員公募で課長職として採用され、現在は仙台でITを活用した遠隔勤務で障害者の就業機会を創出するベンチャー企業を経営する佐藤崇拝弘(27)社長らが登場。

3回目は「社会貢献」は、「県民の大学 アピール」「トイレ掃除日課」「研究成果を還元」「09年には独法化」。
キャンパスの環境向上に取り組む学生団体「キャンパスレンジャー」、芸術やデザインを通じて地域貢献を試みるサークル「アートスタンダード」、「醸造研究サークル」。法人化を控えての馬渡学長の抱負。「県民の期待に応え、県民に愛される大学になるのがわれわれの責務。地元への貢献という面で卓越したい」。インタビューに同席した私の言葉も。

連載の最後は「学生の熱意と県民の信頼を基盤に、宮城大は次のステージを目指す」とある。




東京。

10時に新丸ビルの21Cクラブで、まずW出版社の女性編集者らと仕事。次の本の準備が進んだ。3人で話しているとキーワードやアイデアがふつふつと湧いてくるので、こういう時間も好きだ。

12時半。M出版社とビル5階のすし屋で昼食。専務取締役出版本部長と担当の女性編集者と、今年の総括をしながら懸案事項を片付けていく。大型企画の段取り、やりかけの企画の始末、文庫化の提案などがあり、来年に姿を見せる仕事が一気に進む。

15時からは、P出版社の編集者らと進行中の出版の仕事を進める。こちらも目処がついた。クリエイティブな時間を過ごした。今までにないタイプの面白い本になるだろう。
来年は結果的に多量の出版物が世に出て行くことになった。

そのクラブで友人のギリークラブ代表の渡辺さんと鉢合わせ。たった今イベントが終わったところだという。紹介された女性は、松永真理さんだった。NTTドコモで「iモード」というヒット商品を開発したことで有名な女性である。いただいた名刺では、株式会社バンダイの取締役となっていた。

18時半からは品川で行われたある大学の会合に参加。寺島実郎さんが座長の会。
今日は朝日新聞記者でテレビ朝日スーパーモーニング」や報道ステーションでコメンテーターをやっていた清水建宇さんを講師に招いて大学を取り巻く状況についてのレクチャーを受ける。清水さんは「大学ランキング」を1994年に創刊し、ずっと編集長をつとめている人だから、全国の大学の実状、内情に詳しくずいぶんと勉強になった。
終了後簡単な忘年会。22時20分最終新幹線の出発30秒前に滑り込みセーフ。23時59分仙台着。

自宅に着くと、来年早々に出る拙著の見本が届いていたので、遅い時間だったが全部読んでしまった。「勉強はやめて、けもの道を走ろう!」というタイトルで、ビジネス社から出る。若いビジネスマン向けの自己啓発の本だが、今回は私のもう一つの現場であった「知的生産の技術」研究会で学んだ30代のことを詳しく書いてみた。

二日間、暴走族のように走り回った。東京はオポチュニティの豊かなまちだと改めて思った。