最高裁判所に出講

最高裁判所で講義のため東京日帰り。

平成19年度採用の一種試験採用職員(いわゆるキャリア採用)に対する講義。
受講生は人事局、経理局、判事部などの各局に配属されていて、今後は書記官研修で地方の裁判所に散っていく。その後、7-8年経つと再び最高裁に戻り重要な職責につき幹部になっていく。これが彼らのキャリアである。新卒はいなくて全員が20代後半の男女だった。

「本研修は、採用1年目の職員に対する仕上げの研修であり、この1年を振り返るとともに来年以降への動機付けを図ることを目的としています。そこで図解による仕事の振り返りを行うことにより、この1年を振り返るとともに、図解思考法を体験させることにより、今後の執務に役立てることとしたい」
これが最高裁事務総局人事局能率課からの依頼の文書にある目的である。

最高裁での講義も4年ほどになるだろうか。
東京高等裁判所仙台高等裁判所宇都宮地方裁判所など、司法への出講もあり、様子がだいぶわかってきた。司法行政の目下のテーマはまじかに迫った裁判員制度の導入である。
最高裁を頂点とする司法行政機関は、私が攻撃する「文章と箇条書き」を中心とする体制の本丸ともいうべき役所であるが、そこに図解コミュニケーションという考え方を打ち込んでいくいい機会なので、こちらも気合が入る。

受講生も最初は驚きながら聞いているが、全員熱心に実習に取り組んでもらった。
「腑に落ちた」という顔をした職員も多かったように感じている。