市町村アカデミーでの講義を終えて、寺島実郎さんの年末講演会へ

k-hisatune2008-12-16

午後いっぱい、千葉市にある市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)で講義。

全国の市町村の企画担当者50人ほどが受講生。総合計画、政策推進、財政などを担当する30代が中心の職員たちで、最年少は24歳、最年長は45歳。係長級は15人、主任・主事・技師クラスが34人。北海道から九州・沖縄まで。職務経験は、1年未満が23人、2年未満が15人。
12月10日から19日までの長い期間の研修である。どういう人たちが講師として出講しているかというと、関西学院大学帝京大学京都大学早稲田大学宇都宮大学新潟大学北海道大学、そして多摩大学などの教授たちと、コンサルタント、そして行政実務者だ。特別講演として静岡文化芸術大学学長の川勝平太先生の「http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/edit?date=20081215日本の未来」という話も聴ける。

組織の中核を担っている若い職員なので、反応もいい。ここでの講義は、こういう人たちに大きな影響を与えることになるので、このような機会は大事にしたいと思う。


それから、18時半から丸の内の日本工業倶楽部で行われた「GIN総研フォーラム2008 寺島実郎の視座 年末講演会−−2009年への展望」に参加。
今回は、「21世紀に入って7年間の世界潮流と構造転換」、「2008年、世界史的パラダイム転換--「冷戦後」という時代の終わり」、「米国について」、「日本について」、「「ユーラシアダイナミズム」を経て、「日本創生へのシナリオ−−鍵を握るエンジニアリング」の話が結論だった。

  • 「エネルギーと食糧は海外から買う」という産業の骨格の変更
  • 「国土の狭い資源小国」という固定観念からの脱却
  • 「自動車以降のプロダクト・サイクルの創出」の必要性
  • ソフト・文化産業、触媒産業の重要性
  • 国土形成戦略の展開(未来への意味のある投資としての選別的基盤インフラの整備)

問題解決へ向けての方向と展望が示されていて、改めて感銘を受けた。

終了後のレセプションでは、フジテレビの黒岩キャスターなど懐かしい人たちとも会った。