午後いっぱい、千葉市にある市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)で講義。
全国の市町村の企画担当者50人ほどが受講生。総合計画、政策推進、財政などを担当する30代が中心の職員たちで、最年少は24歳、最年長は45歳。係長級は15人、主任・主事・技師クラスが34人。北海道から九州・沖縄まで。職務経験は、1年未満が23人、2年未満が15人。
12月10日から19日までの長い期間の研修である。どういう人たちが講師として出講しているかというと、関西学院大学、帝京大学、京都大学、早稲田大学、宇都宮大学、新潟大学、北海道大学、そして多摩大学などの教授たちと、コンサルタント、そして行政実務者だ。特別講演として静岡文化芸術大学学長の川勝平太先生の「http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/edit?date=20081215日本の未来」という話も聴ける。
組織の中核を担っている若い職員なので、反応もいい。ここでの講義は、こういう人たちに大きな影響を与えることになるので、このような機会は大事にしたいと思う。
それから、18時半から丸の内の日本工業倶楽部で行われた「GIN総研フォーラム2008 寺島実郎の視座 年末講演会−−2009年への展望」に参加。
今回は、「21世紀に入って7年間の世界潮流と構造転換」、「2008年、世界史的パラダイム転換--「冷戦後」という時代の終わり」、「米国について」、「日本について」、「「ユーラシアダイナミズム」を経て、「日本創生へのシナリオ−−鍵を握るエンジニアリング」の話が結論だった。
- 「エネルギーと食糧は海外から買う」という産業の骨格の変更
- 「国土の狭い資源小国」という固定観念からの脱却
- 「自動車以降のプロダクト・サイクルの創出」の必要性
- ソフト・文化産業、触媒産業の重要性
- 国土形成戦略の展開(未来への意味のある投資としての選別的基盤インフラの整備)
問題解決へ向けての方向と展望が示されていて、改めて感銘を受けた。
終了後のレセプションでは、フジテレビの黒岩キャスターなど懐かしい人たちとも会った。