「記された想い−−手紙と日記にみる戦中・戦後」(昭和館)

朝の会議がなくなったので、午前中はたまった仕事を片付ける。

午後は、九段サテライトで学長に報告事項を説明。

ギリークラブの渡辺さんとサテライトで相談事。

その後、九段界隈を少し歩く。
蛮書調書跡。洋書調所ー開成所ー大学南校ー帝国大学ー東京帝大ー東京大学
安政2年徳川幕府蕃書調所を設け、専ら海外の事情を調査すると共にその教育にあたらせた。この蕃書調所はのち神田一ッ橋通りに移って洋書調所に、更に開成所と改め、明治2年、大学南校と改称して東京大学の前身となった。

昭和館昭和館で行われている「記された想い−−手紙と日記にみる戦中・戦後」をみる。

  • 「軍事郵便」という言葉は初めて聞いたが、軍人・軍属に出す手紙は無料だった。
  • 「検閲」。「信書に対し、軍機保護防諜を主眼とし、併せて軍紀風紀、思想其他軍事上有害なる事項を警防するため」に信書を調べ改めること。「処置」とは押収やや切除抹消する。黒塗りの手紙の現物をみた。
  • 「ある男女の絆」というコーナーでは、「血書のハンカチ」をみた。「我君と共、、 健寿様 淑江」と血で書いたハンカチだった。赤紙がきて婚約を破棄しようとした男性婚約者に対する思いを込めたものだった。
  • 松島トモ子著「母と娘の旅路」(文芸春秋
  • 終戦の日毎日新聞。「聖断拝し大東亜戦争終結 時局収拾畏き詔書を賜ふ 四国宣言を受諾 万世の太平開かん 新爆弾・惨事測るべからず」という見出し。「詔書」は昭和20年8月14日だった。
  • 昭和館」は、平成11年にオープン。戦没者遺族に対する援護施策の一環。国民生活上の労苦に係る歴史的資料、情報を収集・保存、展示し、後世の人々にその労苦を知る機会を提供している。

戦中・戦後の庶民が書いた手紙と日記。戦時中の家族同士の手紙のやりとりには涙を禁じえない。感動する。互いに節度を持って肉親の安否を確かめ合う日本人の姿をみることができる。戦後の日記も日本人の勤勉さと真面目さを感じた。

この昭和館の隣は、九段会館