「持続する志」−−若者達に届いた言葉は?

k-hisatune2009-11-13

「マネジメントデザイン2」の7回目の講義。本日のテーマは、「持続する志」の後半。以下、講義で紹介した偉人の言葉から。

村野四郎(詩人)

  • 文学は実業による防波堤中でなすべきもの。
  • 「日本の現代詩人たちが、海外の詩的論理にばかり眼がくらんで、自分の足もとにある日本固有の古典の価値にほとんど盲目同然であったところに、今日の現代詩のひ弱さがあることを、かつて私は、どこかに書いたけれどこれは詩にかぎったことではなく、日本文化全体についてもいえると思う。」

牧野富太郎(植物学者)

  • 「学問は底の知れざる技芸也」
  • 「私は草木の精である」

扇畑忠雄(歌人

  • 「老いてなほ美しきものを吾は見む 若かりし日に見えざりしもの」
  • 「偽装とは鶏肉のみにあらざらむ 政治家も学者も歌よみも亦」

大山康晴棋士

  • 「賞はごほうびではなく、激励のしるしである」
  • 「一時の栄光を求めるより、長く続けることが大切」
  • 「人が真似できない芸を持つことが一流の条件である」
  • 「無冠となって、気持ちが軽くなった。あとは、どうして立ち直ろうかと、その点にしぼってゆけばよいと自分を慰めた」
  • 「立ち直るためには、一刻も早く以前の立場を忘れることである」

原敬(政治家)

  • 「死去の際位階勲等の付与は余の絶対に好まざる所なれば死去なれば即刻発表すべし」
  • 「墓石の表面には余の姓名のの外戒名は勿論位階勲等も記すに及ばず」
  • 「余の日記は、数十年はとにかくなれども、当分世間に出すべからず、余の遺物中この日記は最も大切なるものとして永く保存すべし」
  • 「日本人はとにかく一局処に眼光をうばわるるの弊あり」

宮城まり子(ミュージカル女優・ねむの木学園理事長)

  • 「だめな子なんかひとりもいない」
  • 「私ほどこの仕事に不適当なもんはありません。けれど、なんとか私がやりとおしてこれたのは愛です。」

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先週の講義では、ヤンキース松井秀喜座右の銘に反応する学生が多かった。
 「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」
やはりアスリートに関する関心も高いので、35歳で25勝したゴルフの片山晋呉(の言葉も紹介してみた。

  • 「前週、自宅の引き出しに眠っていた古びたノートを引っ張り出した。まだ1もしていなかった当時の自分は「35歳で25勝する」と「書いていた。」
  • 「僕の体は平均的な日本人。それで、どうすればゴルフがうまくなるかというテーマしか僕の思考回路にはない」

大山康晴牧野富太郎原敬などに言及したアンケートが多かったが、性格タイプ2(エニアグラム)の人は吉行淳之介の恋人であった宮城まり子への関心が高かったのは「さもありなん」と納得した。

現代の身近な人物のことも織り交ぜて講義をしていこう。
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午前中の講義を終えて、午後は、「The 21」の取材を1時間半ほど受ける。12月10日発売。2ページ。写真は、取材に見えた編集者たち。逆取材で、無防備な姿の写真をパチリ。これはTwitterでも流した。
オバマ大統領初来日。報道ステーションで寺島学長が沖縄の基地問題を含めた日米同盟の再構築について語っている。