「成長はない。資源高。東アジア共同体構想に活路。来年は二番底。」

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20代前半の若手ビジネスパーソンに向けて、キャリアとスキルという視点から、「今という流動的な時代を自分から楽しむビジネス力を身につける」ことを提案するフリー・ビジネス情報誌。ベンチャー企業や大手企業の第一線で活躍するスタッフや経営者からのメッセージや対談、インタビューなどで構成。首都圏主要駅フリーペーパーボックスなどで配布。
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『COBS -The Council on the Business Styles-』(コブス)は、20代のビジネスパーソン約40万人から支持されているサイトから誕生しました。読者対象はアッパークラスのビジネスマンにセグメントされています。
 内容は、変化が激しい今の時代を勝ち抜くアタマとカラダづくりが重要と考え、毎号ユニークなビジネススキルトレーニング企画を中心に編集しています。ほかにはコラム、旬の人インタビュー、ファッション、クルマ、通販のページもあり、ビジネス情報のみならず、ライフスタイル系も力を入れています。COBSが、スキルもセンスも磨きたいという20代ビジネスマンのお役に立てるよう、これからもがんばっていきたいと思います。(編集部から)
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20万部発行。東京・埼玉・千葉・神奈川県で配布。
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本日のリレー講座は、水野和夫氏(三菱UFJ証券チーフエコノミスト)bの「21世紀は陸と海のたたかい」。
雄大なスケールの話だった。
総括すると、、、
「世界の成長は望めない。資源高で大変なことになる。日本は東アジア共同体構想に活路を。来年は二番底になる。」

  • 世界史は海と陸の戦いの歴史である
  • ローマからスペインまでの陸の時代。イギリスからアメリカまでの海の時代。そして今は陸の時代(EU,ロシア、中国)への転換期。象徴的事件は、9・11ソマリアの海賊、リーマンショック
  • 16世紀から1974年までが海の時代。1974年からが陸の時代。
  • 日本の課題。1つは「成長戦略」。陸の国の仲間入り(東アジア共同体−ユーラシア共同体へ)首都は九州、ハブ空港。もう一つは「脱成長戦略」。地球の持続性を重視した視点。
  • 課題。財政再建、金融政策(金利正常化)、社会政策(自殺はゼロ社会)
  • 海の資本帝国(成長がすべてを解決する時代)の終焉。近代の特徴=もっと先へ、より未知なるもの、より学術的に。
  • 21世紀のグローバル化=辺境の消滅により成長の基盤が崩壊
  • 安価な資源を無尽蔵に消費する時代の終焉(2030年に石油価格は197ドルになる。資源高)
  • 先進国経済は1974年に物的拡大面でピークを迎えた(先進国の粗鋼消費量は1974年がピーク)
  • 過去のグローバル化=15%のグローバル化。今回のグローバル化=100%のグローバル化
  • 日本。原油高=95年以降、変動費の増加(50兆円)が売上高の増加(43.6兆円)を上まわる。中小企業・非製造業は売り上げの減少(97年をピークに年率1.4%減少)
  • 化石燃料社会実現なくして所得増なし
  • 東アジア共同体によってアジアでのシェアを拡大
  • 実質賃金は97年をピークに年率0.9%のペースで下落。
  • 60日経済
  • 資源価格の上昇によって向こう30年間は大変な時代になる
  • 95年はバーレル17ドル、08年は99ドル。10ドル上昇すると3兆円が流出するから、86兆円が流出。
  • 二番底はくるか?原油価格は9ヶ月遅れでコストに転嫁。今は40ドル時代のコストだが、来夏は76ドルのコストになる。輸出はアメリカの減税効果がなくなる。今回のGDP1.2%成長のうち0.9%は輸出だった。アメリカのの追加減税があるか。結論としては、二番底はある。
  • 2010年度は、景気後退


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・ホームゼミで、2年生の最近の様子を聞き、激励をする。
・学長室ミーティング
・多摩大ホームページ打ち合わせ
・知研の八木会長と打ち合わせ