朝から夜まで、企業と人を訪問した。
- 立川の多摩信用金庫(たましん)を「志企業研究会」構想の説明と協力の依頼が目的で訪問した。同行者は学長室高野課長と多摩大総研の中庭先生。価値創造事業部の事業支援センターの長島センター長とお会いする。NPO長池フュージョンの富永理事長の紹介だったが、多摩地域の活性化のキーマンの一人だと思った。多摩は、人口415万。事業所13万社。大学62。たましんは、116万人の預金保有者。たましんの預金積金2兆1500億円、貸出金残高1兆1284億円。不良債権比率8.31%(83%は保全)。自己資本比率9.03%。
「課題解決」を通じて、多摩地域の活性化を役割としている地域金融機関である。「たまの力」を応援するために、多摩ブルー賞(優れた技術・製品部門)と多摩グリーン賞(優れたビジネスモデル)という賞を設けている。ちなみに、最新の受賞企業を以下に記す。
多摩ブルー賞:マノ精工(立川市・極細パイプ曲加工並びに三次元切削品を二次元加工で量産化に成功)、京王電化工業(調布市)、振研(八王子市)、相馬光学(日の出町)、日新技研(入間市)、、、。
多摩グリーン賞:武蔵野東学園(武蔵野市・武蔵野東教育センターにおける、自閉症児のための「生活療法プログラム」)、国立ファーム(国立市・篤農家を育てる多摩地区栽培委託「1a(アール)運動」)、「育て上げ」ネット(立川市・若者の「働きたい」を「働ける」に−若年者就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」)、、、、。
この事業センターには、ラウンジ、セミナー会場、会議室などがあり、企業が、採用、新商品発表会、株主総会などを行うなど、地域の拠点となっている。また、一ツ橋大、電通大、東京高専など多くの大学などとのタイアップを行っている。
高い志と優れた構想と強い基盤を持った地域金融機関であるとの印象を深く持った。
- 多摩センターの多摩美大美術館で開催されている「建築家・今井兼次の世界」を見学。教会建築がテーマだった。この人物は、日本二十六聖人殉教記念館、早稲田大学図書館、早稲田大学演劇博物館、根津美術館、大隈記念館などを設計した建築家である。「今井兼次 建築創作論」を購入する。
- 同じく多摩センターのサンリオピューロランドを訪問。同行者は多摩大総研の松本先生。創業社長である辻信太郎社長は「コミュニケーション」をキーワードにサンリオを経営してきたが、このコミュニケーションを研究している学者と話がしたといということで、私に白羽の矢がたったそうだ。まず、佐藤常務と一時間ほど面談し、問題意識を聴き、私の考えを述べる。サンリオエンターテイメントの菊島取締役、原課長代理、大江係長も同席。この企業も「志企業」だ。
その後、レストランで昼食を摂った後、サンリオピューロランドのパレードを30分ほど見物。子供達が多い。キティちゃんの人気は相変わらず高い。