インターゼミ(社会工学研究会・寺島塾)の第1回を九段サテライトで開催。
昨年、新学長の就任から目玉として始まったこのゼミは、二つの学部と一つの大学院、学部の2年生から社会人大学院までの受講生で構成されている。また、彼らをを指導する教授陣も、両学部、社会人大学院、総合研究所から集っている。担当の事務局員も二人参加している。多摩大の評判を背負う看板ゼミである。
昨年は、「多摩ニュータウンの再生」「ディズニーの研究」「アジアとの交流プログラム」「グリーンニューディール」「東鳴子温泉の活性化」をテーマに24人の受講生が、フィールドワークと文献調査を重ねて、五本の論文が完成した。http://www.tama.ac.jp/guide/inter_seminar.html  http://www.tama.ac.jp/guide/inter_seminar2009.html
今年は、その研究の深化と拡大を志向し、「多摩学」「サービス・メディア・エンターテイメント」「アジアダイナミズム」「環境・エネルギー・食料」という4つの大きなブロックの中で具体的な研究テーマを設定することになった。
新メンバーは、経営情報学部18名、グローバルスタディ学部8名、大学院3名(ファンケルからの企業派遣生を含む)、そして昨年から引き続き参加する一期生は経営情報学部3名、グローバルスタディ学部3名の計6名。受講生は合計35名。昨年参加した大学院生の一人は教授陣のアシスタントして参加。寺島塾長以下の教授陣は10名という豪華版。
私は菅野先生と一緒にこのゼミを回す立場。今年は「記録」を中庭先生にお願いした。

学長講話から。
「タテの人間関係。九段下という場所の意味。神田古本屋街、靖国神社、武道館、滝沢馬琴の硯の井戸、神道無念流千葉周作道場。寺島文庫ビルをtree として、今10ほどのクラスター(房)が活動している。ベンチャーネットワーク、北東アジア研究会、超党派の政治家の勉強会、メディア会、多摩大インターゼミ、、、。昨年一年間やってみて多摩大のポテンシャルを再評価した。活動は必ず報告書に残す。東鳴子チームの報告書は関係者が高く評価、来月宮城県知事に手交。多摩ニュータウンチームもいいレポートを書いた。参加している教員にも毎月一回ほど今日に至ったプロセス、伝えておきたいこと、テーマと問題意識、などを一時間ほど語ってもらいたい。」
日中韓大学・連携推進会議があり、具体的に進む。日本側メンバーは、安西祐一郎(中教審大学分科会会長・慶応義塾学事顧問)、中鉢良治ソニー株式会社副会長)、寺島実郎’財団法人日本総研会長、多摩大学長)、濱田純一(東大総長)、平野真一(大学評価・学位授与機構長)、徳永保(文部科学省高等教育局長)。中国側、韓国側も同レベルの委員。」

次回は、全員が今日の話を踏まえて、具体的なテーマ、トピックスを考え、紙に書いて持参し、研究テーマについて深めることになった。

終了後、菅野先生、長田先生といつもの居酒屋で歓談。
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午前中の教授会では、「多摩学」関係の報告の中で「多摩大鳥瞰図絵」を説明した。多摩学研究会も動き出す。