中国経済:株価要注意。不動産バブル崩壊。人民元切り上げ。インフレ

本日のリレー講座は、沈才彬先生の「上海万博と中国経済の行方」。

  • 社会主義の崩壊の中、中国だけは崩壊しない。何故か?

中国経済は、国外からの危機に強く、国内政変に弱い。共産党独裁は意思決定が早いというプラス面と、トップの政変による混乱というマイナス面がある。海外の影響を受けやすい海洋国家(沿岸)と受けにくい大陸国家(内陸)がある。

国外からの危機に強い体質があり、その上に大規模経済対策を打ったから。

景気回復軌道に乗っており、2010年は9%台成長。来場予定者7000万人野内中国人は1000万人が日本館(3館)を見ることで日本を理解し、日本への観光に来る。日中の経済が活性化。

株価は要注意。新車は売れる。不動産バブルは崩壊するが中長期には上昇。人民元は5月以降切り上げ。資源外交は活発化。インフレ基調。金融は緩和から引き締めへ。

当面中国経済の挫折のシナリオはない。万博後は腐敗と格差という時限爆弾が炸裂する恐れがある。政権交代予定の2013年が危ない。挫折の場合も一時的であり2020年まで7%成長が続く。

  • 日本企業の戦略転換はどのようにしたらいいか?

中国の成長に沿って、省エネ技術と観光による内需拡大(現在の中国人来日数100万人は2020年に1000万人)という戦略をとるべきだ。日本の取るべき戦略は、「親米睦中」。







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昼に、樋口先生、豊田先生、出原先生、山田統括監と、出版企画の相談。
ゼミの後、夕刻から、趙先生、斉藤T先生、豊田先生らと懇談。