欧州にわたってグローバル企業で仕事をし、そこで感じたことを著書という形で日本に向けて発信している今北純一さんを囲む小さなセミナーに参加した。
今北さんは、旭硝子、英国オックスフォード大学を経て、スイス・バッテル研究所、フランス・ルノー公団、エアリキード社、そして現在はコンサルティング会社「CVA」パートナー。定期的に日本に滞在するときに、私達の仲間の会によく顔を出すので旧知の人だ。先日「仕事で成長したい5%の日本人へ」(新潮新書)を出版した。参加者は全員この本を読んで出席している。
IT関連、洋酒メーカー、デザイン会社、テレビ局、出版社などの13人が今回のメンバー。プロシードの西野さんとは久しぶりに会った。
- 外(欧州)からは、日本の政治には関心がないが、文化には関心が高い。
- 日本の文化には脱帽、敬意。
- 日本は内向きになっておりグローバル人材が育たない。実践がないから「うまいが強くない」。
- スマートグリッドもまだソルーションがない。
- 最近日立が欧州の車輌ビジネスで1兆円をとった。安全技術、高精度のスケジュールの運行システムなどのソフトウェアが勝因。
- 教育はヒントと選択肢を与えること。
- 目が輝いている5%が残りの95%を引っ張るという構図。ワクワク感、ドキドキ感。
- コンサルは明日の保険がない仕事。鮨屋の親父と同じだ。
- コミュニケーション力には、相手への敬意と情景を共有する力が必要。語学の問題ではなく言葉の問題。
- 選択と集中が出来ていない。それはグランドデザインがないからだ。10年後の絵が一枚必要だ。
- 情報を整理すると知識ができる。それを行動に移し実践すると知恵が生まれる。
- 日日連合を好みすぎる。
- 日本のものづくりの凄さは日本の技能が支えている。町向上の職人の世界。技能をグローバル化せよ。
私は「プロジェクトマネジメント人材」」について質問した。こういった人材をどう育てるのか、どこにいるのか?
- フィロソフィー(思想)とメソドロジー(方法)の間が抜けている。
- MBAは、生け花、ペーパードライバー。プロジェクトマネジメントの本はたくさんあるが役に立たない。
- 評論を止めて身の回りから実践。小さな成功を目指そう。
- プロジェクトマネジメント人材は大学にはいない。ハーバード大でもいないだろう。実際のプロジェクトを指揮する実践家リーダーが知っている。
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富士メガネ。
丸善の「版画五人展」(東山魁夷・加山又造・小倉遊亀・片岡球子・平山郁夫)。片岡球子の「めでたき富士」に感銘。
月島でもんじゃ焼き。知研の八木会長と秋田事務局長。秋田さん初の著書のお祝い。
- 作者: 秋田英澪子
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2010/05/15
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