上海万博。二日間で13館を巡る


上海万博二日目。
オマーン館。中東の小国だが、私にとっては思い出のある国である。二十代に北海道で勤務していた頃、北海道開発局や北大の学生、olなどと一緒にけんきゅうをしていた。オマーン王国の研究ー中東の近代化と日本の役割、というレポートをまとめた。私は途中でロンドンに転勤になったこともあり、イギリスとオマーンという章を書いた。当時この国は鎖国から脱して近代化の道を歩み始めたばかりだった。
そのオマーンが中国館の側に堂々たる館を構えていたので嬉しくなった。中に入ると岩場と石の階段に驚かされる。ビデオでオマーンの偉い人が、中国との深い付き合いを語っていた。長い年月を経てイギリスから中国にメインが変わっている。

韓国館。your friend,koreaがテーマ。この館で30分間の偉い人が映像と人のパフォーマンスがよかった。若者が未来で活躍する様子が躍動感のあるタッチで描かれている。観客も最後は舞台中央に登ってでて行くという演出も未来へ向けて歩いて行くという感じでいい。

それから、ヨーロッパ地区へ。
トルコ館。土耳其。古代と現代の対比がテーマ。

アイスランド氷島。館の外観は氷という面白い趣向で、暑いので避暑のために入る人も多いのではないか。中に入るとやはり冷えている。一部屋のみで四方の壁を使ってアイスランドの自然を存分に知らせてくれる。雪原、海、滝、、。

ウクライナ館。一部屋のみでお土産を売っている。

ノルウェー館。木の建物。powered by nature。スキー、バーベキュー、ホームエネルギー、雪、人々の生活、、、。ゆったりとした雰囲気と音楽。

ギリシャ館。経済危機に揺れているのでどういう演出かという興味もあったが、そういうことは感じなかった。ポリス、シアター、オリンピックスタジアム、アゴラ、、。

帰る途中でパレードが始まった。西蔵と書いてある。民族問題を抱えるチベットだった。色とりどりの民族衣装と踊りが素晴らしい。優れた文化を持っている。黄色、紫、赤、、。勇壮な太鼓踊り。公安という文字がついている車や警官に囲まれているのは、テロのための警固だろう。

美国はアメリカ、法国はフランス、徳国はドイツ、瑞士国はスイス、瑞典スウェーデン、と漢字の当て字が面白い。
アジアではやはり中心は中国で周りに色々な国が並んでいる。香港、マカオは脇に小さく立っている。また台湾は道路を隔ててたっている。道路が台湾海峡というイメージだろう。

万博は世界旅行をしているのと同じだから、国民教育には大きな役割を果たすだろう。また、子供の教育には持ってこいだ。
世界は実に多様であること、世界の中では国としてのメッセージ、自己主張が大事だと改めて思った。その国らしさとは何かというメッセージ。何で世界に貢献できるかという主張。

2010年上海国際博覧会。328ヘクタール。統一テーマは、better city,better life。
日本館は蚕をかたどったもの。紫蚕島の別称。

万博の運営には、食事とトイレと行列管理が重要。

5月から8月までで5000万人が来場した。10月末までに万人を上ずみして7000万人来場者を見込んでいる。2005年の愛知万博は2205万人。1970年の大阪万博が6422万人。その記録を超えるのが目標。
40年前の大阪万博は人口対比でいうと凄いことだったのだということがわかる。