優れた女性達を顕彰した人物記念館は?

今まで多くの人物記念館を訪問してきたが、昨日のギリークラブで「女性」の記念館をどのくらい訪問したかというので、振り返ってみた。390館近くの中で30館足らずだったから、一割にも満たなかった。以下の通り整理してみた。なかなか面白い。
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  • 長谷川町子:昭和時代の漫画家。大正9年1月30日生まれ。昭和9年から田河水泡(たがわ-すいほう)に師事。戦前「少女倶楽部(クラブ)」に「仲良し手帖」を連載。21年から「夕刊フクニチ」「朝日新聞」に28年間にわたり連載された「サザエさん」は家庭漫画の代表とされている。37年文芸春秋漫画賞。平成4年5月27日死去。72歳。死後,国民栄誉賞がおくられた。佐賀県出身。山脇高女卒。ほかに「エプロンおばさん」「意地悪ばあさん」など。
  • 白洲正子:昭和-平成時代の随筆家。明治43年1月7日生まれ。樺山(かばやま)愛輔の次女。白洲次郎の妻。女人禁制の能舞台に演者としてはじめてたつ。昭和18年「お能」を刊行し,「能面」「かくれ里」で読売文学賞を2度受賞。古美術,古典文学,紀行などはばひろい分野で活躍。平成10年12月26日死去。88歳。東京出身。アメリカのハートリッジ-スクール卒。
  • 宮城まり子:昭和-平成時代の歌手,女優。昭和2年3月21日生まれ。戦前から少女歌手として活躍。昭和30年「ガード下の靴みがき」がヒットして人気をえる。ミュージカル,映画,テレビで活躍。43年私費で静岡県に肢体不自由児の養護施設ねむの木学園を開設,「ねむの木の詩」などの記録映画を製作・監督。48年吉川英治文化賞。平成3 年エイボン女性大賞。16年東京都名誉都民。東京出身。本名は本目(ほんめ)真理子。
  • 樋口一葉:明治時代の歌人,小説家。明治5年3月25日生まれ。19年歌人中島歌子の萩(はぎ)の舎(や)に入門。三宅花圃(みやけ-かほ)に刺激されて小説家をこころざし,半井桃水(なからい-とうすい)に師事。25年第1作「闇桜」を発表。27年末から1年あまりの間に「大つごもり」「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」などをかく。またすぐれた日記をのこした。明治29年11月23日死去。25歳。東京出身。本名は奈津。【格言など】これが一生か,一生がこれか,ああ,いやだ,いやだ(「にごりえ」)
  • 三岸節子:大正-平成時代の洋画家。明治38年1月3日生まれ。三岸好太郎の妻。春陽会展,独立美術協会展に出品ののち,昭和14年新制作派協会会員となる。21年女流画家協会を創立。26年「梔子(くちなし)」で芸術選奨。43年長男の画家黄太郎一家と南フランスに居住。平成6年文化功労者。情熱的な色彩,重厚な絵肌の力強い画風を展開。平成11年4月18日死去。94歳。愛知県出身。女子美術学校(現女子美大)卒。旧姓は吉田
  • 向井千秋:昭和後期-平成時代の宇宙飛行士。昭和27年5月6日生まれ。心臓血管外科医。慶大助手をへて,昭和60年搭乗科学技術者(PS)にえらばれ,宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構,JAXA)職員となる。平成4年スペースシャトルによる第2次国際微小重力実験室の首位PSにえらばれる。6年スペースシャトル「コロンビア」に搭乗,14日17時間55分の宇宙滞在を記録。10年「ディスカバリー」で2度目の宇宙飛行を経験した。群馬県出身。慶大卒。旧姓は内藤。
  • 羽仁もと子:明治-昭和時代の教育者,婦人運動家。明治6年9月8日生まれ。羽仁吉一(よしかず)の妻。千葉くらの姉。明治30年報知新聞社にはいり日本初の女性記者となる。36年夫と雑誌「家庭之友」(のち「婦人之友」)を創刊。大正10年自由学園を創立し,自由,自治にもとづく生活教育をすすめた。「羽仁もと子著作集」がある。昭和32年4 月7日死去。83歳。青森県出身。明治女学校卒。旧姓は松岡。【格言など】思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ
  • 市川房枝:大正-昭和時代の社会運動家,政治家。明治26年5月15日生まれ。大正8年友愛会にはいり,9年平塚らいてうらと新婦人協会を設立,婦人参政権運動をすすめる。戦後,昭和20年新日本婦人同盟(現日本婦人有権者同盟)を結成。28年参議院議員(当選5回)。昭和56年2月11日死去。87歳。愛知県出身。愛知女子師範(現愛知教育大)卒。著作に「市川房枝自伝」(戦前編),「私の婦人運動」。【格言など】やはりもう一度女に生まれて,婦人運動をしなければならないね
  • 唐人お吉:幕末-明治時代の女性。天保(てんぽう)12年11月10日生まれ。尾張(おわり)(愛知県)の船大工の娘。のち一家で伊豆(いず)下田にうつる。安政4年下田奉行の命により,看護婦の名目でアメリカ総領事ハリスのもとに侍妾として派遣されるが,病気を理由に3日で解雇される。世間から好奇の目でみられ,すさんだ生活の果て病気となり,明治23年3月27日投身自殺。50歳。本名は斎藤きち。
  • 高村智恵子:明治-昭和時代前期の洋画家。明治19年5月20日生まれ。太平洋絵画研究所にまなぶ。青鞜(せいとう)社に参加し,雑誌「青鞜」創刊号の表紙をえがく。大正3年高村光太郎と結婚。昭和6年ごろから統合失調症(精神分裂病)となり,療養生活をおくる。療養中おおくの紙絵を制作。昭和13年10月5日死去。53歳。福島県出身。日本女子大卒。旧姓は長沼。本名は智恵。
  • 上村松園:明治-昭和時代の日本画家。明治8年4月23日生まれ。はじめ鈴木松年(しょうねん)に,のち幸野楳嶺(こうの-ばいれい),竹内栖鳳(せいほう)にまなぶ。明治23年内国勧業博覧会で初受賞。以後文展で受賞をかさねた。優雅な作風の美人画で知られる。昭和16年芸術院会員。23年文化勲章。昭和24年8月27日死去。 75歳。京都出身。京都府画学校中退。本名は津禰(つね)。作品に「母子」「序の舞」「晩秋」など。著作に「青眉抄」。
  • 川喜多かしこ:昭和時代の映画事業家。明治41年3月21日生まれ。昭和4年東和商事(現東宝東和)にはいり,のち同社社長川喜多長政と結婚。夫とともにヨーロッパ映画の輸入,紹介につとめる。戦後,副社長をへて社長。この間国立フィルムセンター設立に尽力。57年川喜多記念映画文化財団理事長。平成5年7月27日死去。85歳。大阪出身。横浜フェリス女学院卒。
  • 今井邦子:大正-昭和時代の歌人。明治23年5月31日生まれ。大正5年「アララギ」にくわわり,島木赤彦にまなぶ。昭和11年女性だけの歌誌「明日香(あすか)」を創刊,主宰した。昭和23年7月15日死去。59歳。徳島県出身。諏訪高女卒。旧姓は山田。本名はくにえ。歌集に「紫草」「明日香路」「こぼれ梅」など。
  • 三浦綾子:昭和後期-平成時代の小説家。大正11年4月25日生まれ。小学校教師となる。第二次大戦後肺結核の闘病生活をおくり,キリスト教に入信。昭和34年三浦光世と結婚。39年人間の原罪をえがいた「氷点」が朝日新聞1000万円懸賞小説に入選,映画・テレビドラマ化されて,人気作家となった。平成11年10月12日死去。77 歳。北海道出身。旭川市立高女卒。旧姓は堀田。作品に「積木の箱」「塩狩峠」など。
  • 与謝野晶子:明治-昭和時代前期の歌人。明治11年12月7日生まれ。鳳(ほう)秀太郎の妹。与謝野鉄幹主宰の東京新詩社社友となり,「明星」に短歌を発表。明治34年第1歌集「みだれ髪」に奔放な愛の情熱をうたって反響をよぶ。同年鉄幹と結婚し,ともに浪漫主義詩歌運動を推進するかたわら,社会問題の評論,文化学院の創立など多方面に活躍した。長詩「君死にたまふことなかれ」は反戦詩として知られる。昭和17年5月29日死去。65歳。大阪出身。堺(さかい)女学校卒。旧姓は鳳。本名はしょう。現代語訳に「新新訳源氏物語」。【格言など】なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜(ゆふづくよ)かな(「みだれ髪」)
  • いわさきちひろ:昭和時代後期の児童画家,絵本作家。大正7年12月15日生まれ。松本善明の妻。岡田三郎助,中谷泰にまなぶ。にじみのある淡彩画は「ちひろ調」とよばれ,愛好者もおおい。没後, いわさきちひろ絵本美術館がつくられた。昭和49年8月8日死去。55歳。福井県出身。東京府立第六高女卒。本名は松本知弘。代表作に「ことりのくるひ」「戦火のなかの子どもたち」。
  • 野上弥生子:明治-昭和時代の小説家。明治18年5月6日生まれ。野上豊一郎の妻。夏目漱石の門下。明治40年「ホトトギス」に発表した「縁(えにし)」などの写生文的な短編から出発し,大正11年「海神丸」で注目される。以後,社会的視野にたった「真知子」「迷路」などを発表した。昭和46年文化勲章。昭和60年3月30日死去。 99歳。大分県出身。明治女学校卒。旧姓は小手川。本名はヤヱ。作品はほかに「大石良雄」「秀吉と利休」など。【格言など】諦めるということは便利な言葉である。が,卑怯な言葉で,また怖ろしい言葉である(「夫と妻」)
  • 宋慶齢:中国の政治家。光緒(こうしょ)18年12月10日生まれ。孫文(そんぶん)の妻。辛亥(しんがい)革命後,1912年孫文臨時大総統の秘書となり,のちともに日本へ亡命,1915年東京で結婚した。孫文死去後,国民党左派として活躍。1959年中華人民共和国国家副主席,1981年国家名誉主席となる。 1981年5月29日死去。90歳。上海出身。アメリカのウェスレアン大卒。
  • 杉本苑子:昭和後期-平成時代の小説家。大正14年6月26日生まれ。吉川英治に師事。昭和38年「孤愁の岸」で直木賞。古代から近代までを題材としたおおくの歴史小説を発表。53年「滝沢馬琴」で吉川英治文学賞,61年「穢土荘厳(えどしょうごん)」で女流文学賞。平成7年文化功労者。14年文化勲章。東京出身。文化学院卒。作品はほかに「玉川兄弟」「埋(うず)み火」など。
  • 平林たい子:昭和時代の小説家。明治38年10月3日生まれ。小堀甚二(じんじ)と結婚するが,のち離婚。昭和2年「嘲(あざけ)る」が「大阪朝日新聞」の懸賞に入選。ついで「文芸戦線」掲載の「施療室にて」でプロレタリア作家としてみとめられる。のち「文芸戦線」から脱退。22年「かういふ女」で第1回女流文学者賞を受賞。 47年芸術院恩賜賞。昭和47年2月17日死去。66歳。長野県出身。諏訪高女卒。本名はタイ。作品に「地底の歌」「砂漠の花」など。【格言など】理想的な良人! そんなものは世の中に存在しない(「良人論」)
  • 原阿佐緒:明治-大正時代の歌人。明治21年6月1日生まれ。42年与謝野(よさの)晶子にみとめられて新詩社にはいり,「スバル」などに歌を発表。大正2年「アララギ」に参加したが,10年同門の石原純との恋愛事件で破門された。昭和44年2月21日死去。80歳。宮城県出身。宮城高女中退。本名は浅尾。歌集に「涙痕(るいこん)」「白木槿(しろむくげ)」など。【格言など】捨つといふすさまじきことするまへに毒を盛れかし君思ふ子に(「涙痕」)
  • 市川房枝:大正-昭和時代の社会運動家,政治家。明治26年5月15日生まれ。大正8年友愛会にはいり,9年平塚らいてうらと新婦人協会を設立,婦人参政権運動をすすめる。戦後,昭和20年新日本婦人同盟(現日本婦人有権者同盟)を結成。28年参議院議員(当選5回)。昭和56年2月11日死去。87歳。愛知県出身。愛知女子師範(現愛知教育大)卒。著作に「市川房枝自伝」(戦前編),「私の婦人運動」。【格言など】やはりもう一度女に生まれて,婦人運動をしなければならないね
  • 林芙美子:昭和時代の小説家。明治36年12月31日生まれ。行商人の子として貧しさのなかで各地を転々とする。大正11年上京,種々の職業につきながらアナーキストの詩人や作家の影響をうける。昭和5年刊行の自伝的小説「放浪記」がベストセラーとなった。昭和26年6月28日死去。47歳。山口県出身。尾道高女卒。本名はフミコ。作品はほかに「風琴と魚の町」「晩菊」「浮雲」など。【格言など】花のいのちは短くて,苦しきことのみ多かりき(「放浪記」)
  • 高村智恵子:明治-昭和時代前期の洋画家。明治19年5月20日生まれ。太平洋絵画研究所にまなぶ。青鞜(せいとう)社に参加し,雑誌「青鞜」創刊号の表紙をえがく。大正3年高村光太郎と結婚。昭和6年ごろから統合失調症(精神分裂病)となり,療養生活をおくる。療養中おおくの紙絵を制作。昭和13年10月5日死去。53歳。福島県出身。日本女子大卒。旧姓は長沼。本名は智恵。
  • 宮尾登美子:昭和後期-平成時代の小説家。大正15年4月13日生まれ。昭和19年結婚して満州(中国東北部)にわたる。引き揚げ,離婚をへて再婚。48年「櫂(かい)」で太宰治(だざい-おさむ)賞。自伝的なもの,芸道・歴史ものと幅ひろく執筆し,52年「寒椿」で女流文学賞,54年「一絃の琴」で直木賞,58年「序の舞」で吉川英治文学賞。平成20年菊池寛賞。21年文化功労者。22年「錦」で親鸞賞。高知県出身。高坂高女卒。作品はほかに「蔵」「クレオパトラ」など。
  • 澤田美喜:(1901年9月19日 - 1980年5月12日)は、日本の社会事業家。本名は澤田 美喜(読みは同じ)。三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の孫娘。外交官の沢田廉三と結婚。4人の子に恵まれる。敗戦後、エリザベス・サンダースホームを創設し、2000人近くの混血孤児を育て上げた。
  • 高木栄子:敦賀市在住の創作和紙人形作家・高木栄子。テーマは昭和10年代の子供たちの遊ぶ姿。伝承遊びの風景や里山で遊ぶ姿、四季折々の風物詩から日本の原風景が鮮やかに甦ってくる。
  • 古屋信子:

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今日は、江東区豊洲のララポート内にある「平木浮世絵美術館」を訪問。平木信二(1910-1971年は、京大を卒業後計理士になり、理化学工業を設立。戦後にリッカーミシンを創業し、国内シェアナンバーワンになる。日本の浮世絵三大コレクションといわれる松方コレクション。斉藤コレクション、三原コレクションのうち、斉藤コレクションと三原コレクションが海外流出の危機にあるに及んで平木が購入。それを土台に6000点に及ぶ木版画を蒐集した。
仮名手本忠臣蔵の企画展を開催中だった。国芳、国貞、国直、豊国。北尾政美、北斎月岡芳年
北斎漫画」は、漫然とあらゆる図柄をアトランダムにまとめたもので森羅万象あらゆる物事を三千数百描いた。絵の百科事典。人物、風俗、動植物、建築物、風景、歴史、妖怪。図像による百科事典。
その後、この近くに近くに住む娘のマンションを訪問。
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マイコミジャーナル。<メモの極意>久恒啓一さんに聞く「残業を減らすための図解メモ」
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