１．（株）富士メガネ
松下幸之助と司馬遼太郎がかけていたおしゃれなあのメガネは、富士メガネです。「日本一、いや、世界一の眼鏡屋さんだ」（松下幸之助）。 「めがね屋というよりもめがねに関する技術者の組織という感じがした」（司馬遼太郎）。
北海道が基盤の企業で優れた業績を上げ続けていて関東にも支店がいくつかありいいものにこだわる人が贔屓にしています。この企業は中国残留日本人孤児の検眼をしメガネをプレゼントしたり、インドシナ難民やアゼルバイジャン系難民にも現地にでかけメガネをプレゼントするなど、ほとんどの社員にこのような海外経験があります。私も先日大手町の支店でメガネをつくりましたがとても満足しています。志の高い優れた社会貢献型企業であると思います。
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２．（株）埼玉種畜牧場「サイボクハム」
フィリピンで敗戦を向けた元軍人が「食を通じて世のため人のために貢献したい」と設立した農業が中心の株式会社です。ミートピア構想を掲げ日本の自給率を上げることを志としているが、レストラン、アスレチック、楽農ひろば、リンゴ園などのレジャー施設も数多くあり、農業のディズニーランドを目指している。二代目の笹崎さんは昔からの知り合いですが、親子そろって成し遂げた現在の姿（従業員は580名）に感動を覚えます。先日「致知」という雑誌にも親子でインタビューを受けていました。実質的は農事法人ですが、使命を果たすために株式会社として出発し自力で切り開いてきた志の高い経営者が率いる企業です。
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３．（株）マイプリント
多摩市にあり二つのビルで営業をしている印刷業です。先日来、この会社の社内研修を依頼されて通っていますが、驚くことが多い経営です。この会社は年賀状印刷（109万件）と結婚式場関係の印刷（1500社のホテルと結婚式場）という「幸せ」をテーマとする二つの事業部があり、売り上げは100億円を超えるという規模です。首都圏での年賀状印刷と結婚式場でのシェアは大きく、こういうニッチな業態で健闘しています。また、デザインは韓国企業との提携、子会社はインドに設立、経営者がしょっちゅう上海やアメリカに出張している姿を見かけました。このようなローカル企業がすでにグローバルに展開している姿には励まされます。
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４．ＮＰＯ法人・ＪＥＮ
世界各地で起きた紛争や自然災害などで、厳しい状況に置かれた人々の「自立」支援を行うＮＧＯ・ＪＥＮ（ジャパン・エマジェンシー・NGOs）というＮＰＯは、「自立支援」を旗印に19ヶ国で160万人以上の人たちの支援をしてきました。ボスニア・ヘルツエゴビナ、アフガニスタン、ハイチなどでの活動は目を見張るものがあります。このＮＧＯがつくったChabo!という著者の印税寄付プログラムに私も参加し、多くのことを学んでいます。常時20人ほどのスタッフが飯田橋の事務所で仕事をしており、世界各地に派遣された仲間をサポートしています。同じ志を持った大学生も参加して欲しいとの希望も聞いています。稼ぎは別の仕事をしながら、務めとしての新しいタイプの仕事をＮＧＯでするというキャリアの育成が可能な組織です。接している女性事務局長やスタッフなどは志が高く、こういったＮＧＯで働くことも新しい時代を切り開くことになると考えます。
