「星野富弘・相田みつを 花の詩画と書の世界」展。

東京駅からすぐの丸の内の東京国際フォーラム相田みつを記念館で、特別企画展「星野富弘相田みつを 花の詩画と書の世界」後期展が開催中だ。
両方とも関心があるので訪ねる。この二人の組み合わせは素晴らしい。驚いたことに、99歳の詩人・「くじけないで」の柴田とよさんの書物もあった。この人もこの記念館にふさわしい。
相田みつをは、書と詩の人。星野富弘は、画と詩の人。

二人の記念館はすでに訪れてはいるが、今回心に残った言葉を以下に記す。

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どうでもいいものは どうでもいいんだよ いちばん大事なことに 一番大事ないのちを かけてゆくことだ(みつを)

いのちが一番大切だと 思っていたころ 生きるのが 苦しかった。いのちより 大切なものが あると知った日 生きているのが 嬉しかった(富弘)

雨の日には 雨の中を 風の日には 風の中を(みつを)

道は自分でひらく 人のつくったものは 自分の道とはならない。(みつを)

美しいものを 美しいと おもえる あなたの心が 美しい(富弘)

あのねえ 自分に エンジンを かけるのじゃ 自分自身なんだ からね(みつを)

「もし、自分が若いうちに世に認められていたらどうだっただろうか。力もないのにちやほやされて、あっという間にダメになってしまっただろう」(みつをの息子・相田一郎の父の思い出)

禅宗のお坊さんは自分が修行して得た心境を「詩げ」(しげ)という漢詩の形式で表現する。国語版の「詩げ」、これが私の詩です。(みつを)

相田みつをは、60歳で「人間だもの」を処女出版。これが後にミリオンセラーになる。遅咲だ。相田みつをの言葉には若いころの短歌修行の影響があるように感じた。

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読書。

今後、訪問すべき個人美術館。