インターゼミも3年目。踏み込んでいきたい。本気で何かを調べたことがあるか?基礎的な知識をしっかり踏み固めよ!腹のすわった知識を!
以下、4つのテーマ。
1.アジア・ダイナミズム
- 孫文の1911年の辛亥革命から100年。清から中華民国へ。節目の年。
- 九段サテライトの近くに周恩来の記念碑がある。19歳で予備校に通っていた周恩来は1年7か月の滞日で挫折し帰り、それからフランスに留学する。彼の「東京日記」。1918年1月1日から失意のうちに帰国する1919年4月5日まで日記を書いている。「勉強に没頭する。睡眠7時間、勉強13.5時間、休養3.5時間」。小倉和夫「パリの周恩来」。
- 関東大震災。6000人の朝鮮人、400人の中国人の虐殺。1917年のロシア革命の成立による社会主義の脅威、5・4運動から始まった1919年の3.1運動、そういう流れの中で朝鮮人の眼が怖かった。それが社会主義者と朝鮮人の結託によって反乱があるといううわさによって日本人は恐怖と不安に怯え、自警団の結成につながって大量の虐殺につながっていった。これは昔の話ではない。東日本大震災においてもTwitterなどで流言飛語が飛び交っている。重心を下げてアジアとの歴史的位置関係に踏み込んでもらいたい。
2.多摩学
- この2年、多摩ニュータウンの研究、多摩の歴史にも踏み込んだ研究をやってきた。
- 今年は歴史に踏み込む。現場に出る。
- 多摩の気になる人物がいる。一人は「大菩薩峠」を書いた羽村の中里介山。大菩薩峠を読め。もう一人は鶴川の武相荘に住んでいた白洲次郎。妻は白洲正子。歴史に近づいて行こう。
3.サービス・エンターテイメント
- ディズニーとは何か、を突っ込みたい。
- TDL(東京ディズニーランド)とは何か。光と影。震災で影が見えてきた。なぜ浦安につくったのか。
- 最近、ディスニーに関する新しい本がまた出始めた。
4.震災と日本再生
- 地震--津波--原発。地震は1000人レベル、津波は万人単位、原発は広域。
- どこに焦点を当てるか。
- 復旧ではなく、日本の北の再生という視点
- 首都機能の分散という視点
- 太平洋側と日本海側の相関という視点。山形と仙台は近い。福島と新潟も近い。秋田・山形・新潟と福島・宮城・岩手の相関を考える。日本海を窓口とするアジアとの関係。
- 高速道路の無料化に関する委員会の委員長。
- 若者らしくボランティアも。原子力も深い。
- 自分の専門と震災。このような状況の中で自分は何を課題とするか。踏み込め。
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私たち教員も私自身も、今年度はこの2年の研究実績を踏まえ、さらに一段の深みのある研究につなげていきたい。大事な年になるだろう。
久しぶりに娘と息子がそろった。息子は地方公務員になって半年だが、今日から一週間ほど派遣されて姉妹都市の岩手県の大船渡に行く。また都内の大学病院で看護師を3年している娘はボランティアで被災地に行く機会をうかがっている。宮城県仙台市に11年間家族で過ごしたこともあり、彼らにとっては第二の故郷だ。