「新任取締役セミナー」のプログラムのなかみ

三井住友銀行グループのSMBCコンサルティングの「新任役員・次世代経営幹部のためのエグゼクティブ・プログラム 取締役セミナー2011 激変の時代に求められる経営幹部の役割と「変革」のマネジメント」という夏のプログラムの一角を担当することになった。そのパンフレットが届いた。http://www.smbc-consulting.co.jp/company/seminar/tokyo/month/201108/seminar_20110814-01.html  一般の企業にも開放している。

受講対象者は、取締役・執行役員、次世代経営幹部候補者。二日間のコアコースは、4人の先生が担当する。

  • 「ストーリーとしての競争戦略」は、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木建氏。
  • 「リーダーシップと経営的視点に立った問題解決力」は、多摩大学経営情報学部教授の久恒啓一氏。
  • コンプライアンスと取締役の責任」は、TMI総合法律事務所弁護士の葉玉国美氏。
  • 「経営に役立てる会計の必須知識」は、公認会計士・税理士の金子智朗氏。金子さんは多摩大大学院の客員教授でJAL出身。一度ゴルフをしたことがある。

私の部分は以下。
第二講:リーダーシップと経営視点に立った問題解決力 13時--17時

  • 「経営」(マネジメント)の本質は「コミュニケーション活動」にあり
  • コミュニケーション活性化のポイントは、まずインフラの整備と情報の形を考え抜くことにある
  • リーダーの仕事とは「問題解決」に尽きる。キャリアとは問題解決の積み重ねの歴史のことである。
  • リーダーに必要な「構想力」とは、突飛な着想(アイデア)を現実的な計画(プラン)にまで落とし込む力である
  • セルフマネジメントができない人にマネジメントができるはずがない
  • リーダーとは地位の高い人のことではない。リーダーの器の大きさは人に与える「影響力」の総量で決まる。
  • 上、下をみること3年。下、上をみること3日。(リーダーの持つべき心構え)
  • 社会的合意形成の方法論を大切に。議論の勝負ではなく「合意形成」に重きを。
  • 評価より評判、安全より安心、定量より定性、説得より納得、理論より方法、構造より関係、知識より知恵、、、。
  • 「文章至上主義と箇条書き信仰」が組織を滅ぼす
  • リーダーは「鳥瞰」的視点で、全体と部分を常に語れ
  • 図は、「全体の構造と部分同士の関係」を表すことができる優れた表現手法だ
  • 「図解コミュニケーション力」を身に着け、新たなリーダーシップを確立しよう。
  • 図で、「関係」のマネジメント力を鍛えよう
  • 「考える力」に自信があるか。考える力とは、理解と疑問と反論に分ける力のことである
  • 自分の仕事を人に説明できますか?
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新著「図解でわかる! 難解な世界の名著のなかみ」(中経の文庫)が今週には書店に並ぶことになっているが、すでに増刷が決まった。

図解でわかる! 難解な世界の名著のなかみ (中経の文庫)

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