読書日誌-伊集院静・白洲正子・御厨貴・久保田崇

ここ一両日に読んだ本の記録。

伊集院静「大人の流儀」(講談社

  • 自分のことを棚に上げて、正義を振りかざす輩を嘘つきと呼ぶ。
  • 喧嘩ははじまったらやめないことである。

大人の流儀

大人の流儀

白洲正子「日本の伝統美を訪ねて」(河出文庫

  • きまりはたしかに守られていないわ。守られなくてもいいのよ。いちど、そういう時代がくるんです。それからまた、正しい時代にかえるの。かえらざるをえなくなるの。日本ってそういう国だわ。
  • なぜ骨董屋に行くかといと、つまり古いものというのは、安い高いにかかわらす、いいものをみんな大事にして残してきているわけですよ。だから自然古いものの中にいいものが多く残っているわけ。新しいものじゃそうは行かないですよね。

日本の伝統美を訪ねて (河出文庫)

日本の伝統美を訪ねて (河出文庫)

御厨貴近現代史日本を史料で読む」(中公新書

  • 木戸孝允日記」。木戸は几帳面なのか、一日もかかさず、その日のうちに(少なくとも翌日までには)日記を執筆している。、、、「大久保利通日記」が事務的かつ淡々とした記述であるのに対して、「木戸孝允日記」は記事が詳密で感情の起伏が表明されている点で対照的であり、、、。
  • 徳富蘇峰「終戦日記」。「71年に及ぶ活動期間の長さ、300冊を超える著作数と読者の多さ、、」
  • 石橋湛山日記」。こうした政治抗争の記録だけではなく、石橋湛山その人の日常生活について、記すところも面白い。
  • 鳩山一郎日記」。評伝も意外に少ない。、、
  • 佐藤栄作日記」。日記が刊行されたのは没後22年を経た97年であった。、、佐藤の場合には淡々とした記録の集成という点に特徴がある。、、、楠田は「夜、部屋をお訪ねすると本を読んでいるか、ベッドの上に胡坐をかいて日記をつけられていた」と、、、、。

久保田崇「官僚に学ぶ仕事術」(マイコミ新書)ーーー(私の著書の引用をしてくれています。)

  • そのようなビジネスマンにとっては、通勤電車が、最も有効に読書ができる時間ではないでしょうか。多摩大学教授で「図解」シリーズの著書で有名な久恒啓一さんなどは、「通勤電車で寝てはいけない!--通勤電車と成功の不思議な法則」(三笠書房)の中で、通勤電車で読書を進めるために、わざわざ職場から遠く(始発駅近くなど)に住むことを提唱しています。