私の著作「図で考えれば文章がうまくなる」(PHP)を取り上げているブログを発見した。「です・ます」宣言というタイトルで、「読むも読まぬも黄泉の国--小説、マンガ、新書、雑誌、専門書などを「読んだ日記」」というブログだ。よく読んでくれているので嬉しい。http://bau2.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_dc39.html
- 作者: 久恒啓一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 2回
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これは去年読んだ本ですが、よい文章の書き方を身につける上でたいへん参考になる良書だと思います。その123ページに、「だ・である」と「です・ます」のどちらを自分の文体のスタイルとするか、きちんと確立しておくべきということが書いてあります。
ちょっと長いですが引用します。
「私自身は、以前は「だ・である」調を基本に文章を書いていました。ところが文章が難しくなる場合が多く、なかなかすっきりと文章を書き飛ばしていくということができませんでした。中身の割にもったいぶって書いてしまうことになりがちでした。」
これ、よくわかりますわー。
「しかしある時期に「です・ます」調に変えてから、文章を書くのがずいぶんと楽になりました。読み手に対してもやさしく語りかけるような感じで書いていくスタイルが、頭の働きを活発にすることにも気がつきました。それまでは文章としての格調だとかリズムとかに関心が集中していたのですが、「です・ます」調になってからは、語りかける中身のほうに大きく重点が移ったような気がします。」
数か月前にこの記述にいたく感心していたのでした。そのわりに、「だ・である」調でブログを書いてたんですが(笑)。
実際に「だ・である」調で書いていて感じたのは、文章だけでなく内容も小難しくなりがちだということです。これまで述べたことと合わせると、「どこの誰が書いているか知らないサイトで」「小難しい内容を」「お堅い文章で」述べていても、あまり読みたいと思う人はいないんじゃないでしょうか。少なくとも私はそうですね。
[MEMO]-----
*「図で考えれば文章が上手くなる」はほんといい本です。「考えながら文章を書く」ことの非効率を指摘し、何を書くかを図解で考えた後に文章にせよと主張します。
文章は「何を」「どう」書くかが肝心ですが、文章がうまくなりたいという人の関心は「どう」書くか、すなわち文章表現の技術に大体向けられています。でも実は、大方の人は「何を」書くかがちゃんと決まっていないのですね。だからうまく書けないのです。
本書はそのことを気付かせてくれるとともに、古今の文章読本のエッセンスを紹介し、それらを土台に「図解文章法」という新たな技術を提供してくれます。まさに一石二鳥というか、三鳥くらいの効果があります。大学入試の小論文なんか、これを実践したらかなりいいものが書けるんじゃないですか?
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- 作者: 久恒啓一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
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