道の駅路田里はなやま。道の駅おおさと。

一関市の宿を7時45分に出発し、栗原市花山の路田里はなやまに到着。

花山地域開発株式会社の代表取締役の佐藤倫治駅長と、同じく店長の三浦勇市店長にお会いする。お二人は、自然薯(ジネンジョ)の館の責任者だ。自然薯は山芋の一種で、この道の駅の一押しの売り物だ。
3年前の大地震からまだ日が浅いこともあり、近隣の家庭には備蓄が十分にあり混乱はなかった。この道の駅は栗駒山へのルート上にあり、利用者は観光客がメイン。今回の震災でこの秋のツアー客はばったりと止まっているとのこと。
昼食に自然薯の揚げ物と蕎麦をいただく。

最後の訪問地は大郷町
道の駅おおさとを運営する株式会社おおさと地域振興会社の鹿野社長にインタビューに応じていただいた。

この町は震度6強であ り道路の痛みが激しかった。鹿野社長は建設関係の企業を経営していて引退していた時に声がかかった。一業を起こした経験から滲み出る考え方や知恵、やり方は参考になった。
地域の実情にあった貯水の方法の検討、トイレ対策などのアイデアをいただいた。

仙台市内のに戻りレンタカーを返却し我々宮城チームはホテルに入る。

19時半から合流した福島チームと岩手チームとの合同打ち上げ会。東北道の駅協議会の方々も参加して、 楽しく和やかな宴会となった。

宮城チームのメンバーの成長も目の当たりにしたが、他の二つのチームに参加した学生たちから飲みながら感想を聞くと「この調査に参加して本当によかった」という人が多かった。こういう本番に一緒に取り組むことによる教育効果は極めて高いことを実感した。

防災拠点としての道の駅のあり方の調査ではあったが、道の駅の駅長さんの言動に感銘を受けることが多く、私自身もそうだが、学生たちも生き方大きな影響を受けたようだ。

駅長さんは団塊の世代以上の年齢で、町長、行政マン、企業経営者などの出身者が多い。それぞれの成り立ちもあるが、それ以上に人生経験と職業経験により経営と運営のやり方個性が出ていることに驚いた。
地域の一流の人物が地域のために奮闘している姿は感動的だった。

今回の調査旅行は、私にとっては本物の日本人を訪ねる旅でもあった。全国各地に東北の道の駅の駅長さんたちのような人物が地域を支えていることがよくわかった。
彼らは、現代の「代表的日本人」である。