AO入試。銀座で仲間と懇親。相田みつを、、。

午後からAO入試の面接官として同僚の清松先生と男女二人の受験生を担当した。多摩大は「現代の志塾」という教育理念に沿って運営されており、経営情報学部のAO入試は「志入試」として、受験生の志の有無、内容などをテーマとした面接を行っている。

そもそも「志」という言葉を知らない高校生もいる。親にアドバイスを求めたり、自分で辞書を引いたりしながら、既に自分の志を固めていくという作業を終えているので、30分の時間も速く過ぎていく。

今日は、松本先生、豊田先生、趙先生、中庭先生と懇談。道の駅、履修モデル、就職などが話題になった。

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夜は、銀座日航ホテルでビジネスマン時代の同僚と上司と待ち合わせる。
近くのバーで3人で久しぶりの会話を楽しんだ。
元上司は大学の教授をしていたが、今は引退し、毎夏イギリスに通っている。元同僚は、ビジネスマナーの会社を起こし社長をしており、全国を飛び回っている。
いろいろな人の消息を聞いた。事業を起こしている人、大学で教えている人(桜美林拓殖大、、)、ハーブ農園を運営している人、亡くなった人、、、。

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相田みつをのことが新聞に出ていた。相田みつを美術館には、銀座にあった時代、そして移転した東京国際フォーラムには何度か訪れている。館長は息子の相田一郎さん(56歳)。以下、一郎さんの観察。

  • 「書は余白の芸術」とミリ単位で切り取りの寸法を決めていた。「数ミリに命をかけているんだ」
  • 必ず最上質の筆、墨、紙を使った。練習という概念はなく、何百枚と書いた中から最上の一作を選び、他はすべて燃やした。

「世の中に必要なものであれば、どういう形であれ、残っていく。必要ないと判断されれば残らない。」
だから美術館とか記念館を作ろうなんてゆめゆめ思うなよ、一人さんはとクギを刺されていた。しかし、実物を見たいという問いかけが多く、美術館を開設してしまう。

短歌と禅と書を学んだ相田みつをは「にんげんだもの」(文化出版局)を60歳で出版する。この本は編集者がいずれミリオンセラーになりますよ、と言っていた通り多くの人が手に取った。みつをは67歳で亡くなっており、そのことを知らずに旅立っている。