講演シリーズのゴングが鳴った--今年最初の講演

大学で事務局職員との打ち合わせ。

出版社のJ社とは数年前から企画の相談があったのだが、ようやく始動することになった。
関係者が4人ほどみえて2時間ほど打ち合わせをする。夏までに終了する予定。

午後は新宿のJR東日本でのセミナー。
講演・セミナーは昨年の秋はラッシュでスケジュールがきつかったが、年が明けていくぶん楽になる。それでも週一のペース。いつもは100人を超えているが、今回は70人ほど。終了後は、受講生の懇親会に出席。今回は、秋田支社と高崎支社の若い社員と話ができた。また、システム企画の部長さんらとも懇談。アンケートの今回の「目からウロコ」は二人。

講演は3月初めにかけて、JR東日本(2回)、石川県自治研修所、消防大学校、江東都税事務所、国際協力機構(JICA)、自治大学校徳島県立総合看護学校、愛知教育大学と続く。

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篠田節子「銀婚式」を読了。

就職氷河期に証券会社に就職したビジネスマンが、ニューヨーク勤務時に東京本社の破たんに伴って、日本に戻り損害保険会社、地方の大学の教員と移っていくのがヨコ糸。そしてニューヨークで精神的な病気になり離婚した妻と、息子との関係をタテ糸として、仕事と家族というテーマを追いかけた作品だ。主人公の心情に共感する。高杉良風の経済小説的な内容で、篠田節子には珍しいが十分に楽しめる内容だった。
地方の私立大学の内情や抱えている問題が上手に描かれており、大学人として共感したり、自分の大学の状況と比べながら読み進めた。

銀婚式

銀婚式

証券、保険、大学という分野の情報をどのように吸収したのかなあと考えながらページを繰っていると、最終ページに参考資料が掲げてあった。
「会社研究シリーズ」「よくわかる〇〇業界シリーズ」「山一証券破たんと危機管理」(草野厚)「会社葬送-山一証券 最後の株主総会」(江波田哲夫)「図説 〇〇ビジネス」「損害保険の知識」「損害保険論」「保険代理店ビジネス43の常識」が挙げてあった。
また、人では、野村総研ドイツ証券名古屋大学江戸川大学の人などが挙げてあった。
小説家は新しい分野の内容とそこで働く人たちのエピソードは、こういった入門的書籍と、業界の案内者から得るということだ。