徳島の人物記念館。阿波十郎兵衛。モラエス。鳥居龍蔵。

明日の講演に備えて前日に徳島入り。

まず、阿波十郎兵衛屋敷を訪問。
阿波では人形浄瑠璃が盛んだった。代表作が、傾城阿波の鳴門。
その悲劇の主人公が阿波十郎兵衛だ。そのモデルになった板東十郎兵衛の屋敷が名所になっている。阿波徳島藩に見込まれて密輸入米の監視役になり、罪もないのに責任を取らされて処刑されて、同情をかった人物。


眉の形をしているところから眉山と呼ばれるようになった山の山頂にある、モラエス館。1854年生まれのポルトガル人。海軍の軍人にして、日本に関する著作も多い文人。神戸総領事の職を辞めて、大阪松島から落籍したおヨネの故郷である徳島に永住した。この縁で徳島とポルトガルのレイリア市は姉妹都市である。モラエス忌が毎年行われている。

文化の森という大型の文教施設の中に、鳥居龍蔵記念博物館がある
1870年生まれのこの人は、人類学、民族学、考古学を極めた。小学校を中退し独学で学ぶ。20歳で上京し東大の人類学教室に標本整理係として入り、以後アジア各地の調査に獅子奮迅の活躍をする。