「当事者の時代」「中村天風の生きる手本」

佐々木俊尚「当事者の時代」(光文社新書

「当事者」の時代 (光文社新書)

「当事者」の時代 (光文社新書)

「夜回りと記者会見」では、権力とマスコミの関係について自身の経験から語る。微妙な緊張関係のある共同体。記者会見で質問しない理由。上杉隆とは別の視点からマスコミの実像を明らかにしている。
「当事者の時代に」では、マイノリティ憑依から脱却し当事者として報道にあたった河北新報を取り上げ、その立ち位置がメディアのあるべき姿だと論じている。「同情する側の論理」と「殺される側の論理」から脱却し当事者としての立ち位置を取り戻したものが次代をつくるとの主張だ。

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宇野千代 中村天風述「中村天風の生きる手本」(三笠書房・知的生き方文庫)

命とは心と体の総合体。消極的な言葉を口に出すな。怒ると血が汚される。何ごとにも感謝せよ。幸福は主観にあり。不平不満を言うなかれ。高めよ。料簡を入れ替えろ。