120702

14時半からの日経新聞社主催の「大学トップマネジメント講演会--グローバル化時代の大学経営を考える2012」に参加。
講師は国際教養大学中嶋嶺雄学長。

飛ぶ鳥を落とす勢いの大学を立ち上げた創業学長だが、2004年開学のこの大学の躍進は目覚ましい。
注目の新設大学1位、進学して伸びた大学9位、注目する学長がいる1位、教育分野3位、総合評価5位という業績だ。

  • この20年、日本は衰退した。特に大学はひどい。91年の大学設置基準の大綱化、92年の大学院重点化で、教養教育と語学教育がダメになり学部の空洞化が起こった。大学法人化までは、教育公務員特例法が元凶。無競争原理の蔓延。国立大学では外国人がトップになれなかった。大学院も中身が薄くなった。
  • グローバル化時代は、「英語と教養」の重みが増す時代だ。
  • 6つの挑戦。授業はすべて英語(妥協しなかった)。1年間の海外留学。キャンパスは異空間。少人数教育と学生中心の施策。徹底した就職支援。ユニークな入試制度。
  • 一年間の寮生活。
  • TOEFLでクラス分け。4か月の英語集中プログラム(急速に上昇)。500点を取って基盤教育。海外留学時(30単位)は550点。
  • 教員の国際公募は15人の募集のところ567人が応募。教育研究会議と経営会議。国際公募で模擬授業。教授会自治の解消。人権は大学経営会議と学長。図書館は365日24時間開館。
  • 入試競争率は15-40数倍。
  • 大学経営の特色。すべての教員は3年の任期制。5段階評価で年俸制。国際的な外部評価委員会
  • ギャップイヤーはいい。鋭い問題意識を持って活動。
  • 暫定入試(多摩大名誉学長のクラーク先生提唱)で入学した学生は平均点以上なら2年次で正式入学。この制度も効果が高い。
  • 通常期の卒業率は、50%前後。8月卒業で70-80%。次の3月卒業で90%。この数字はグローバルスタンダード。
  • 満足度が高く、退学率は少ない。
  • レイタースペシャライゼーション制度。入学時は大学に入学。2年次の留学前にゆるやかな専門。

終了後、学園の田村常務理事、金教授、飯田教授と4人で中嶋学長に挨拶。中嶋学長からは「多摩大はユニークな大学」と言われた。この大学には野田一夫名誉学長がトップ諮問会議、クラーク名誉学長が大学経営会議で貢献している。

日経新聞社から。

  • 社内の各部が連携して大学面を充実。月の「大学面」と「教育面」。火の「キャリア面」。木の「大学改革面」。
  • 日経TEST。20歳は無料にした。経済知力=知識+考える力。スコアなので成長もわかる。平均552点(社会人565点・学生489点)。
  • 社会人基礎力養成グランプリにも参加を。
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  • 朝、大学。研究室で秘書と打ち合わせ。教育サポート室の金子さんと打ち合わせ。
  • 昼食は、東京駅直結のサピアタワーで日本観光協会の丁野常務理事。
  • 夕刻は、九段サテライトで電力中央研究所の青柳さん。